「中村祐輔」の記事一覧

中村祐輔(なかむら・ゆうすけ)

シカゴ大学医学部内科・外科教授兼個別化医療センター副センター長。1977年、大阪大学医学部卒業。大阪大学医学部付属病院外科ならびに関連施設での外科勤務を経て、84〜89年、ユタ大学ハワードヒューズ研究所研究員、医学部人類遺伝学教室助教授。89〜94年、(財)癌研究会癌研究所生化学部長。94年、東京大学医科学研究所分子病態研究施設教授。95〜2011年、同研究所ヒトゲノム解析センター長。2005〜2010年、理化学研究所ゲノム医科学研究センター長(併任)。2011年、内閣官房参与内閣官房医療イノベーション推進室長を経て、2012年4月より現職。

中村祐輔

まともな免疫療法の科学的検証を~がん患者の半数が治癒可能になる時代⑤

今日は、日本滞在時に感じた、免疫療法に対する違和感について話をしたい。ちなみに今日から始まっている米国癌学会で、免疫療法とリキッドバイオプシーは中心的話題だ。色々な人と日本に次期がん対策に関する話を聞いたが、残念ながら、リキッドバイオプシーに対する反応は低かったし、「免疫療…続きを読む

まともな免疫療法の科学的検証を~がん患者の半数が治癒可能になる時代⑤

リキッドバイオプシーが医療体系を激変させる~がん患者の半数が治癒可能になる時代④

低侵襲の診断法として大きな意味を持つリキッドバイオプシー(depositphotos.com) 今日はシカゴに来て5年目の記念日だ。いろいろな想いがあって日本を飛び出し、矢のように時間が流れた。日本にそのままいれば、定年後の生活を考え始めていたのだろうが、米国の実情を知り、…続きを読む

リキッドバイオプシーが医療体系を激変させる~がん患者の半数が治癒可能になる時代④

がん検診を大きく変えるリキッドバイオプシー~がん患者の半数が治癒可能になる時代③

検診技術の標準化が必須(depositphotos.com) プレシジョン医療(*1)には、当然ながら予防や早期発見も含まれる。肝炎ワクチンやパピローマワクチン(現在では、子宮頚がんだけでなく、頭頸部癌の予防につながると考えられている)など有効な手段だ。 そして、個人ご…続きを読む

がん検診を大きく変えるリキッドバイオプシー~がん患者の半数が治癒可能になる時代③

がんの10年治癒率をあと20%高めるためのアクション~がん患者の半数が治癒可能になる時代②

がんの治癒には早期発見、早期治療が重要だが、肝臓がんや膵がんのようにステージ1でも10年生存率が30%のがんもある。これらのがんに対しては、もっともっと研究が必要だ。それにしても、レストランでの受動喫煙を減らすことに反対する人たちや子宮頸がんワクチンに反対する人たちなど、日…続きを読む

がんの10年治癒率をあと20%高めるためのアクション~がん患者の半数が治癒可能になる時代②

がん患者の半数が治癒可能になる時代①~標準医療を超えた医療

バイデン前副大統領が久々に公の前でスピーチをして、「私はがんを克服する大統領になりたかった」とコメントをした。そこで気になるのが、がんの治癒を目指す「ムーンショット計画」の行方だ。 計画に携わっている人によると、トランプ大統領も計画の内容自体には肯定的だそうだ。オバマ前…続きを読む

がん患者の半数が治癒可能になる時代①~標準医療を超えた医療

2016年度に米FDAが新規薬剤22品目を承認、一方で如何ともしがたい日本の新薬開発

2106年度に承認を受けた新規薬剤のリストを下記にまとめた。ニボルマブ(抗PD-1抗体)などの適応拡大(2017年2月2日には膀胱がんに対して承認された)は進んでいるが、これらの適応拡大されたものはこのリストには含まれていない。 全く新規の薬剤としては、2016年度に2…続きを読む

2016年度に米FDAが新規薬剤22品目を承認、一方で如何ともしがたい日本の新薬開発

「がん治療法」をAI(人工知能)が選ぶ時代!シカゴ大学の中村祐輔教授らが2年以内に実用化

読売新聞(10月3日) によれば、「がん」の遺伝子研究で世界的に著名なシカゴ大学医学部内科・外科の中村祐輔教授(個別化医療センター副センター長)と情報解析企業FRONTEOの共同開発チームは、AI(人工知能)を活用し、がん患者に適した治療法を選んだり、患者が治療の悩みを解決…続きを読む

「がん治療法」をAI(人工知能)が選ぶ時代!シカゴ大学の中村祐輔教授らが2年以内に実用化

「膀胱がん」に「遺伝子治療」は効かない! 小倉智昭氏はダマされるな!

今朝、ネットニュースを見ていたら、有名なアナウンサーが膀胱がんに罹患して、膀胱全摘手術を勧められたが、手術を拒否して遺伝子治療を受けているとあった。 膀胱がんに遺伝子治療????これまでに米国で承認された例などないので驚いた。そこで「膀胱がん・遺伝子治療」をキーワードで…続きを読む

「膀胱がん」に「遺伝子治療」は効かない! 小倉智昭氏はダマされるな!

治療効果の証明されていない筋ジストロフィー治療薬をFDAが承認するその意味は?

9月19日米国FDAはデュシャンヌ型筋ジストロフィーの治療薬EXONDYS 51を承認した。全く治療法がなかった遺伝性疾患に対する初の治療薬だ(現実的には治療薬候補に等しいが)。 この病気は、X染色体にあるジストロフィンという遺伝子の異常によって起こる。ジストロフィンは…続きを読む

治療効果の証明されていない筋ジストロフィー治療薬をFDAが承認するその意味は?

「尊厳死」を選択した991人! それを選択した理由や病気とは?

シカゴは先週の真夏のような気候から一転し、朝は20度を切る気温で、来週には15度前後まで下がる。木の葉は少し彩りを変え、急速に秋の気配を濃くしつつある。こんな気候でも、オフィスには冷房が入っている状態で、頭がくらくらしてくる。そして、短い秋の後には、また、長い冬が始まる。昨…続きを読む

「尊厳死」を選択した991人! それを選択した理由や病気とは?

SMAP解散へ! 5つの個性をひとつの花瓶に入れるのは難しい。“日の丸医療”を世界で花咲かせたい

生まれて初めて、日本のお盆休みに相当する期間に、休暇を取った。世間では祝祭日でもないにもかかわらず、この時期に多くの人が休暇を取り、大渋滞・大混雑を引き起こす。しかし、病院や大学では、自分で休暇を取る手続きをしない限り、休みにはならない。特に、私が医師として働いていたころは…続きを読む

SMAP解散へ! 5つの個性をひとつの花瓶に入れるのは難しい。“日の丸医療”を世界で花咲かせたい

頭が下がるイチロー選手3000本安打への努力の積み重ねと陛下のお気持ち

イチロー選手がついに3000本安打を達成した。この2週間ほどの生みの苦しみ、ニュースを見るたびに、私にも重圧が伝わってくるような感じだった。そして、結果は、記録に残る3塁打だった。マーリンズの選手がイチロー選手の周りに集まり、観客が総立ちで祝福している姿は感動的だった。…続きを読む

頭が下がるイチロー選手3000本安打への努力の積み重ねと陛下のお気持ち

いまさら抗がん剤の値段の高さに驚くメディアと医薬品貿易赤字を解消できない日本

産経新聞に「1剤が国を滅ぼす」高額がん治療薬の衝撃 年齢制限求む医師に「政権がもたない」という記事が出ていた。 最後には「だが、効果の有無が事前に分からない以上、オプジーボに望みを託す患者を選別することは難しい。その薬価は、患者すべての期待に応えるにはあまりに高額だ。」…続きを読む

いまさら抗がん剤の値段の高さに驚くメディアと医薬品貿易赤字を解消できない日本

中村祐輔のシカゴだより~ジカ熱は予測以上に危険! 日本は「最悪のシナリオ」を想定しているか?

米国のCDC(Center for Disease Control and Prevention)は、「ジカ熱は当初考えていたよりも危険だ」とコメントした。 予想していたよりも、北限が広がっており、すでに30州に及んでいる。また、Science誌には、ジカ熱ウイルスが神…続きを読む

中村祐輔のシカゴだより~ジカ熱は予測以上に危険! 日本は「最悪のシナリオ」を想定しているか?

五体満足な子供を望むのは障がい児差別? 遺伝子操作は冷静に議論すべき

遺伝子を壊して、遺伝子の働きを調べる「ノックアウト法」は、生命科学分野で多大なる貢献を果たしてきた。その功績が認められて、私のユタ大学時代の知人であるマリオ・カペッキィ氏は2007年にノーベル医学生理学賞を受賞した。 これらの技術で、遺伝子組み換えが可能となったことによ…続きを読む

五体満足な子供を望むのは障がい児差別? 遺伝子操作は冷静に議論すべき

認知症の予防には、まず生活習慣病を治療することが重要

今日の「New England Journal of Medicine」誌に、「フラミンガム心臓研究」で調査された認知症発症率に関する論文が掲載されていた。このフラミンガム研究は、第2次世界大戦が終わって間もない1948年に、マサチューセッツ州のフラミンガムという町で開始さ…続きを読む

認知症の予防には、まず生活習慣病を治療することが重要

日本の医薬品貿易赤字額は年間で2.46兆円!乏しすぎる医薬品開発戦略

1月というのに、外は雨が降っている。米国東海岸では記録的な大雪となり、日本では沖縄でも雪が降ったにもかかわらず、雪ではなく、雨だ。昨年、一昨年の冬では考えられないような異常気象だ。 しかし、日本の医薬品貿易赤字は、予想通りの数値だった。 財務省から、2015年度の…続きを読む

日本の医薬品貿易赤字額は年間で2.46兆円!乏しすぎる医薬品開発戦略
<和温療法>は医療の基本 女性の更年期障害・不定愁訴を大幅に改善
インタビュー「性差医療をめぐって」第3回 静風荘病院・天野恵子医師

「性差医療」のパイオニアである天野恵子医師(静風荘病院・埼玉県新座市)へのインタビュー第3回は、現在、天野医師が最も注目している療法のひとつである「和温療法」について伺う。
第1回<性差医療>っていったい何? 心筋梗塞や動脈硬化でも男女で症状に違いがある!
第2回 全国の「女性外来」の共通のモットーは「紹介状は不要」「症状は問わない」「初診に30分かける」」

2017年4月より、はるひ呼吸器病院(愛知県)病…

堤寛

大阪大学大学院言語文化研究科教授。米国ウィスコン…

杉田米行

大阪市内のクリニック勤務。1987年 産業医科大…

吉田尚弘