「堤寛」の記事一覧

堤寛(つつみ・ゆたか)

藤田保健衛生大学医学部第一病理学教授。慶應義塾大学医学部卒、同大学大学院(病理系)修了。東海大学医学部に21年間在籍し、2001年から現職。「患者さんに顔のみえる病理医」をモットーに、病理の立場から積極的に情報を発信。患者会NPO法人ぴあサポートわかば会とともに、がん患者の自立を支援。趣味はオーボエ演奏、日本病理医フィルハーモニー(JPP)団長。著書に『病理医があかす タチのいいがん』(双葉社)、『病院でもらう病気で死ぬな』(角川新書)、『父たちの大東亜戦争』(幻冬舎ルネッサンス)、『完全病理学各論(全12巻)』(学際企画)など。

堤寛

「がん対策基本法」は改正されたが……<ボランティア精神に依存>する本末転倒の「患者支援」

昨年末、がん患者が安心して暮らせる社会を目指す「がん対策基本法」の改正案が成立した。 2006年の「がん対策基本法」が施行されて以来10年、患者や家族らを取り巻く状況は変化してきた。今回の改正案は、さらに現状に対応すべく、がん患者が安心して暮らせる社会環境の整備が狙いだ…続きを読む

「がん対策基本法」は改正されたが……<ボランティア精神に依存>する本末転倒の「患者支援」

「干し柿」は太る! ダイエットの成否は「果糖」と「ブドウ糖」の違いを知ること

近年、世間では「糖質制限ダイエット」なるものが流行している。文字通り「糖質」の摂取量を制限して行うダイエット方法だ。 糖質が含まれる食べ物というとお菓子や果物などを想像しがちだが、ご飯やパン、麺類などの炭水化物にも糖質が含まれている。 そもそも「糖(とう)」とは、…続きを読む

「干し柿」は太る! ダイエットの成否は「果糖」と「ブドウ糖」の違いを知ること

死者に優しい医療〜「死者の原因」を究明する病理医・解剖医の育成が患者を救う

「異常死」の取扱いが議論されている。 昨年10月から始まった医療事故調査制度に関連し、医師に「異常死」の届け出義務を課した「医師法21条」の見直しが、論点の一つとして浮上している。自民党は、医療死亡事故を、この条文の適用除外とする検討を始め、日本医師会も後押しする。…続きを読む

死者に優しい医療〜「死者の原因」を究明する病理医・解剖医の育成が患者を救う

不要な手術で乳房がなくなる! なぜ、いまだに“検体の取り違え”は起きるのか?

手術の必要がないのに乳房を切除された――。 病理検体の取り違えは、重大な医療過誤につながる。別人の標本が登録されて、不要な治療や手術を受けたり、その逆が起きたりすることで、患者が不利益を被る。 2015年12月、千葉県がんセンターは、県内に住む30代の早期乳がん患者…続きを読む

不要な手術で乳房がなくなる! なぜ、いまだに“検体の取り違え”は起きるのか?

タチのいいがん、タチの悪いがん~海老蔵さんの妻・麻央さんの乳がんに学ぶ

なぜ、そんなに早くがんが進行してしまったのか――。市川海老蔵さんが行った衝撃的な報告会見に、多くの人がそう思ったのではないだろうか。 先日、妻でフリーアナウンサーの小林麻央さん(33)の病状について、「深刻な乳がん」と発表した海老蔵さん。 会見で述べられたことを整理…続きを読む

タチのいいがん、タチの悪いがん~海老蔵さんの妻・麻央さんの乳がんに学ぶ

【閲覧注意】ヤケドから足を切断! 糖尿病の怖さは合併症にある

もはや国民病といえる糖尿病。年間1万3669人も糖尿病が原因で亡くなっている(厚生労働省『平成26年人口動態統計(確定数)の概況』より)。 糖尿病は全身のあらゆる臓器に合併症が起こる。今回紹介する「糖尿病性神経症」は、ヤケドをきっかけに足の切断に至ったケースだ。糖尿病で…続きを読む

 【閲覧注意】ヤケドから足を切断! 糖尿病の怖さは合併症にある

病院にあふれる臓器・組織はどのように処分される?~誰も知らない「医療廃棄物」の問題

知る人ぞ知る、いや、一般の人たちは誰も知らないとさえいえる、「医療廃棄物」の問題について紹介したい。 病理診断の業務は、人体のさまざまな臓器・組織を肉眼的ならびに顕微鏡的に検索して、最終診断を下すのがその使命である。病理診断に用いられる人間の臓器・組織は、病理解剖や手…続きを読む

病院にあふれる臓器・組織はどのように処分される?~誰も知らない「医療廃棄物」の問題

患者自身が治療法を選ぶと“医療リスク”が高まる!? ~インフォームドコンセントの難しさ

以前、高血圧と脳梗塞の後遺症による言語障害を患う80歳を過ぎた義父が、大動脈弓部に巨大な動脈瘤を指摘された。 内科医は手術を強く勧めた。内科的管理には限界があるとの判断からだ。義母とともに、相当長い時間をかけた説明を繰り返し聞いたらしい。 相談を受けた私は、手術を押…続きを読む

患者自身が治療法を選ぶと“医療リスク”が高まる!? ~インフォームドコンセントの難しさ

ニホンザルには閉経がない~日本人の長寿は“自然の摂理”に反している!?

ずいぶん前の話だが、高崎山のサルの話が新聞の紙面をにぎわした。あるグループのボスが、別グループの「おばあちゃん猿」に惚れて自分のグループを飛び出したため、今では一兵卒になりさがってしまったという話である。 そして、その魅力あふれるメスは人でいえば70歳に相当するという。…続きを読む

ニホンザルには閉経がない~日本人の長寿は“自然の摂理”に反している!?

「ジカ熱」でローマ法王が避妊を容認~実はすでにカトリック社会を動かしていた「オギノ式避妊法」

避妊に対する伝統的なカトリックの考え方は、あらゆる人工的な方法を使うことは罪だというものだ。だが、教皇フランシスコは2月18日、蚊が媒介する「ジカ熱」が流行している地域では、避妊は正当化されるとコメントした。 流行地では、新生児に発達障害が必発である小頭症が異常に多発し…続きを読む

「ジカ熱」でローマ法王が避妊を容認~実はすでにカトリック社会を動かしていた「オギノ式避妊法」

「維新の父」吉田松陰が密航を失敗したのは、ある感染症が原因だった!?

吉田松陰と金子重輔は、嘉永7(1854)年3月18日、蒸気船2隻、帆船2艘からなるペリー艦隊を追って下田に到着する。それぞれ、瓜中万二(かのうちまんじ)、市木公太(いちきこうた)の偽名を使っていた。 彼らは横浜での乗船に失敗し、下田で再挑戦しようとしていた。3月27日夜…続きを読む

「維新の父」吉田松陰が密航を失敗したのは、ある感染症が原因だった!?

ルーズベルト米大統領を死に至らしめ、米ソ冷戦構造をつくった「迷信」とは?

1945年4月12日、米国第32代大統領フランクリン・ルーズベルトは高血圧性脳出血で倒れ、帰らぬ人となった。戦時中の例外措置として、4期目の米大統領を務め始めてから4カ月目のことであった。 当日の彼の血圧は300/190mmHg。最高血圧は1年前から200mmHgを超え…続きを読む

ルーズベルト米大統領を死に至らしめ、米ソ冷戦構造をつくった「迷信」とは?

垢はカラダを守る膜!? 時代が違えば常識も変わる、中世ヨーロッパの“不浄時代”

1890年、パリの労働者102人を対象にした生活調査では、浴槽を使っている者2人、靴下を替えるときに足を洗う者18人、顔と首は毎週洗うが足は冬に一度だけ、頭は一度も洗わない者58人、一度も体を洗ったことのない者が24人であった。 少なくとも19世紀前半までのヨーロッパの…続きを読む

垢はカラダを守る膜!? 時代が違えば常識も変わる、中世ヨーロッパの“不浄時代”

痔は人間にしか見られない病気! "直立二足歩行"が背負った「肛門の宿命」

痔核は人間特有の疾病だ。静脈弁を持たない直腸静脈叢が慢性的にうっ血した結果、静脈瘤(痔)が生じる。 では、なぜ、直腸静脈叢には静脈弁がないのだろうか? 哺乳動物が"四足歩行"をするときの心臓と肛門の位置関係を考えれば、それはわかる。ヒトがお尻を拭くことになったのは.…続きを読む

痔は人間にしか見られない病気! 

EDになりたくなければ禁煙すべし!? 男性の下半身の悩みは尽きない

かつて雑誌『サンデー毎日』に「タバコでインポになる」と題した記事が掲載された――。 記事は米国疾病対策センター(CDC)が発表した学術論文に基づくもので、31歳から49歳までの壮年期男性を対象とした調査の結果、1年間以上にわたって性交に十分な勃起が得られない状態を訴えた…続きを読む

EDになりたくなければ禁煙すべし!? 男性の下半身の悩みは尽きない

血液や臓器を棄てる!? "医療ゴミ"の処分がもつ倫理的な問題とは?

医療機関からは、検体や臓器などの"医療ゴミ"が大量に発生する。もちろん、これには一般と異なる処理が求められる。ところが、この処理については、医学的な感染のリスクだけでなく、倫理的な問題や法的な解釈、現実的な処理の実態など、考えるべき課題は多い。 病理学的検索が終わった生…続きを読む

血液や臓器を棄てる!?
<治療の中断>を減らした「オンライン診療」~会社やカフェからアクセスする患者たち
インタビュー「自宅や職場からの遠隔診察を可能に」第3回:新六本木クリニック・来田誠院長

第1回:<治療の中断>を減らした「オンライン診療」~会社やカフェからアクセスする患者たち
第2回:通院不要の「オンライン診療」~支払いはクレジット決済、薬は院外処方箋を自宅に配送
第3回:<治療の中断>を減らした「オンライン診療」~会社やカフェからアクセスする患者たち
 「5大疾病」のひとつとされ、もはや誰でもかかりうる病気となった精神疾患。その治療は長い期間にわたることが多いため、通院には負担がかかるのが常だった――。そんな精神科の診療をオンラインで行うことを可能にし、利便性を高めたのが新六本木クリニックだ。

フリーランスの解剖講師。関東・東海地方を中心に看…

前田信吾

理学療法士。日本で理学療法士として勤務した後、豪…

三木貴弘

大阪大学大学院言語文化研究科教授。米国ウィスコン…

杉田米行