人間は、外からの情報の約80%が目から入ってくると言われています。視力や視野など視機能が落ちることは、外から入ってくる情報が減ることを意味します。緑内障が進行し視力や視野が悪くなると、メガネをかけても良く見えるようにはなりません。社会生活や仕事にも支障をきたし、場合によっては車の運転ができなくなったり、転職を余儀なくされることもあります。
病気には、治る病気と治らない病気があります。例えば、風邪は薬を飲んだり、安静にしていると治りますが、緑内障は治らない病気です。治療しても進行を止めることしかできません。つまり、早く見つけて、視機能に影響が出ないように病気の進行を止めることが大切なのです。
どこの眼科へ行けば良いのか? 大学病院に行かないといけなのか? 有名な緑内障専門医を受診しないといけないのか? などのご質問を受けることがあります。
大学病院や有名な専門医ではなくても、緑内障の診療機器を備えているクリニックはたくさんあります。近くにもきちんと診てくれる先生はいるはずですので、電話で聞いたり、ホームページで確認してみてください。「症状がないから大丈夫」ではなく、「症状が出たら遅い」と言う認識を持つことが重要です。