連載「眼病平癒のエビデンス」第11回

失明の原因・第1位「緑内障」、症状が出たら手遅れ! 患者の9割が診断・治療を受けていない

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 人間は、外からの情報の約80%が目から入ってくると言われています。視力や視野など視機能が落ちることは、外から入ってくる情報が減ることを意味します。緑内障が進行し視力や視野が悪くなると、メガネをかけても良く見えるようにはなりません。社会生活や仕事にも支障をきたし、場合によっては車の運転ができなくなったり、転職を余儀なくされることもあります。

 病気には、治る病気と治らない病気があります。例えば、風邪は薬を飲んだり、安静にしていると治りますが、緑内障は治らない病気です。治療しても進行を止めることしかできません。つまり、早く見つけて、視機能に影響が出ないように病気の進行を止めることが大切なのです。

 どこの眼科へ行けば良いのか? 大学病院に行かないといけなのか? 有名な緑内障専門医を受診しないといけないのか? などのご質問を受けることがあります。

 大学病院や有名な専門医ではなくても、緑内障の診療機器を備えているクリニックはたくさんあります。近くにもきちんと診てくれる先生はいるはずですので、電話で聞いたり、ホームページで確認してみてください。「症状がないから大丈夫」ではなく、「症状が出たら遅い」と言う認識を持つことが重要です。 


連載「眼病平癒のエビデンス」のバックナンバー

高橋現一郎(たかはし・げんいちろう)

くにたち駅前眼科クリニック院長。1986年、東京慈恵会医科大学卒業。98年、東京慈恵会医科大学眼科学教室講師、2002年、Discoveries in sight laboratory, Devers eye institute(米国)留学、2006年、東京慈恵会医科大学附属青戸病院眼科診療部長、東京慈恵会医科大学眼科学講座准教授、2012年より東京慈恵会医科大学葛飾医療センター眼科診療部長。2019年4月より現職。
日本眼科学会専門医・指導医、東京緑内障セミナー幹事、国際視野学会会員。厚労省「重篤副作用疾患別対応マニュアル作成委員会」委員、日本眼科手術学会理事、日本緑内障学会評議員、日本神経眼科学会評議員などを歴任。

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高橋現一郎
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