過去最大の第7波でも無策でいいのか?
7/1専門家会議後、感染研・脇田隆字所長は「しばらくは状況は悪くならないと見られるが、再び感染拡大はありうるので・・云々」と述べている。その後程無くコロナ流行スピードは連日前週の2倍を超え、7/12の東京は一万人超えに達した。
しばらくは状況は悪くならないと言ってから10日程のことだがコロナの流行周期からすれば、暫くとは10日でないことは確かだろう。こんないい加減な話が有っていいのか。一体、この人は何を根拠に政府に助言してるのだ、ただの勘によることか。
流行の実態を何処よりも掌握している機関にしては余りにお粗末過ぎやしないか。
新たな変異株の拡大スピードに違いはあるとしても、過去二年夏の流行を鑑みれば素人の私でもその時点で、暫くは状況は悪くならない、とは言えたもんじゃないくらいは分かる。
この助言を真に受けて実施の判断をしたかどうかどうかは分からぬが結局、全国旅行支援は9月に延期となった。準備をしてきた宿泊業や観光業者への影響は小さくないのでは。
第7波でも驚きの具体策無し
それにしても国の感染症トップ機関が暫くは大丈夫と言った端から感染者が前週比倍増するとは多くが思わなかったのでないか、これでは医療機関始め各方面方々が対応に窮するのは否めない。
7/11、尾身茂会長は前述の脇田所長の見事なまでの予察違いを補足するように、暫くは大丈夫と言ってから10日目で七波に入っていると述べた。がしかし行動制限を求める段階には無いとも述べた。
でっ、どうするの。具体策が出ると思いきや何も無し。
コロナ対策を牽引する筈の両者のコメントに安心を得るどころか、暑い時節柄なのに背筋に薄ら寒さ覚えた。
それでも国民としてはこの連中が差配すると云う悲劇の下で対応せざる得ないので、これ迄の失敗を活かした次の対策には注目していた。
出てきた新方針はコロナ司令塔を強化する、当然過ぎることだ。それはそうで在ろうが具体策らしきものはと言えば、医系技官好みの“権限強化”だ。
たった二回の形ばかりの検証では推して知るべし、こんなもんでしょう。
感染陽性者を確定し隔離する事に絡む義務も権限も有るのに、市中の陽性者をほったらかしにしてきたこの人達の権限を更に強化することで事態が収まるのだったら、こんなに良いことはない。権限強化するのだから緊急事態宣言でも何でもやったら良いではないか。
尾身会長言うようにそれは「国民の理解は得られないだろう」その通りだ。
国民の理解が得られないとすればそれは、緊急事態宣言そのものではない。一波以降六波迄、流行実態が悪化しないと対策が出て来ないことにだ。そんな組織は要らない、弊害有るのみ。