連載第4回 快楽はどこまで許されるのか? セックス依存という病

勝海舟は妾5人! 秀吉は側室20人!! 伊藤博文には13歳の愛人!? 時代で変わる"性の規範"

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 プロゴルファーのタイガー・ウッズは、18人の愛人がいたことで「セックス依存症」という診断を受け、治療施設に入所した。だが、その基準をこれらの歴史上の人物にあてはめると、まぎれもなく彼らもセックス依存症ということになる。

 しかし、彼らは「セックス依存症」とは評されない。そんな言葉も概念も当時にはなく、側室や妾が大勢いるのは、権力者としては至極当然のことだった。現在のセックス依存症の定義のひとつに、「生活が破綻するかどうか」がある。妻以外のパートナーがいても大目に見られた時代では、同時に複数の女性と関係を続けても社会生活の破綻につながらなかった。

 「英雄色を好む」という言葉がある。時代によって漁色家や艶福家は、むしろプラスのイメージで使われてきた。時代と社会の状況によっては、複数の女性と関係を持つことが評価された場合すらある。

 性に関する規範は、時代とともに変わる。異常と正常のラインは、その時々の道徳観念や常識に左右される、相対的なものなのかもしれない。


連載「快楽はどこまで許されるのか? セックス依存という病」バックナンバー

里中高志(さとなか・たかし)

精神保健福祉士。フリージャーナリスト。1977年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。大正大学大学院宗教学専攻修了。精神保健福祉ジャーナリストとして『サイゾー』『新潮45』などで執筆。メンタルヘルスと宗教を得意分野とする。著書に精神障害者の就労の現状をルポした『精神障害者枠で働く』(中央法規出版)がある。

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