
サウナの正しい入り方は?(depositphotos.com)
歌手の西城秀樹さんが早逝したことで、「サウナは身体に良いのか?悪いのか?」という議論が話題になっている。
西城さんの早逝の遠因となったのは、48歳のときに発症した脳梗塞。そして、56歳のときに再発している。最初の脳梗塞を引き起こしたきっかけのひとつは、「サウナ」だったかもしれないと言われているからだ。
体型や体力維持に努めた西城さんは、カラダを絞るために水を飲まずに入るサウナに入浴する常連だった。当然、無理をしてサウナに入浴すれば、脱水症状も起こす。2012年には、TOKIOの松岡昌宏さんが、都内のサウナで脱水症状を起こし救急搬送されたこともニュースになった。
このような話を耳にすると、「サウナはカラダに悪いのでは?」「サウナは怖い」という声があがるのも当然だろう。だが、「サウナはカラダに悪い」というのは本当だろうか?
「サウナが身体に悪い」と言われる原因は?
まず、エビデンス的には「脳梗塞の原因がサウナにある」という報告はない。むしろ「サウナに入ることで死亡率が下がる」という報告(参考文献1)や、「脳卒中のリスクが軽減される」という報告が上がっている(参考文献2)。
では、「サウナが身体に悪い」という説は、どこから来るのだろうか? その原因を整理してみると――
●脱水になり危険
●血がドロドロになる
●心臓に負担がかかる
などだろうか。
これらの原因は、全て「正しくサウナに入っていないから」に集約される。どんなものだって、準備を怠ったり、間違ったやり方で行えば、危険なものになる。マラソンでもマッサージでも同じ理屈である。
それでは、どのような入り方が正しいのだろうか。