デトックスはサウナ・運動よりも快便が効果的~汗2リットルで毒素排出はわずか1%?

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サウナでストレス解消してもデトックス効果は?(depositphotos.com)

 数ある美容健康法のひとつとして、毒素や老廃物を排出して体の中を浄化するという「デトックス(解毒)」が一般的になったのは、ここ10年くらいのことだろうか。

 インターネットを「デトックス」で検索してみれば、ミネラルウォーターやいろいろな種類のお茶に加えて、岩盤浴、サウナ、ヨガ、半身浴など、「発汗」に関する情報がヒットする。

 なるほど、それらを読んでいれば、水分をたくさん飲んでどんどん汗をかけば、体の内側から健康になれるイメージが強い。

 しかし先日、「汗のデトックス効果は都市伝説」と結論づける記事が、「ナショナルジオグラフィック日本版」に掲載されて話題を呼んでいる。

 こと毒素の排出でいえば、「発汗」はほとんど役に立っていないというのだ。

2リットルの汗でも毒の排出は1%未満

  

 この記事は、2018年初めに学術誌『Environment International』に掲載された研究報告を取り上げたもの。今回の研究を率いたパスカル・インベルト氏は、カナダ・オタワ大学の運動生理学者で、体脂肪に蓄積する汚染物質の研究者だ。

 それらの物質は「POPs(残留性有機汚染物質)」と呼ばれる。

 自然に分解されにくく、生物濃縮によって人体や生態系に害をおよぼす有機物で、ダイオキシン類、ポリ塩化ビフェニル(PCB)、DDTなどがある。脂肪に引き寄せられる性質があるため、大部分が水でできている汗には溶けにくいという。

 今回インベルト氏らは、発汗によって排出される毒素の量を調べた。すると、成人が1日45分の激しい運動をした時、1日の発汗量は計2リットルほどになったが、それだけの量の汗にも汚染物質はわずか0.1ナノグラム以下しか含まれていなかった。

 それは毎日の食生活で体内に取り込む汚染物質のうちの0.02〜0.04%にすぎない。つまり、激しい運動やサウナや岩盤浴でどんなに汗を絞ったところで、その日に摂取した汚染物質の1%も排出されないというのだ。

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