夏の酷暑は「サウナ」で乗り切る!汗腺を開き自律神経を整える秘訣は「水風呂」にアリ

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この夏の酷暑は「サウナ」で乗り切る!(depositphotos.com)

 気象庁は5月24日、6月から8月までの3カ月間の長期予報を発表した。予報によると、この夏は全国的に気温が高く、降水量はほぼ平年並みの見通しだ。

 地球温暖化の影響も相まってか、近年では「夏=猛暑」の記憶ばかり。今年も猛暑・酷暑の可能性が高いようだ。

「サウナ」で汗腺が開きやすいカラダに

 厳しい夏を乗り切る知恵に「暑さに慣れておく」というものがある。そのひとつとしておススメしたいのが「サウナ」だ。サウナで汗をかくと、汗腺が開きやすいカラダになる。

 いうまでもなく発汗は、上昇した体温を適切に下げ、身体のパフォーマンスを維持するために不可欠な生理機能だ。

 室温が保たれた場所にいる時間が多い現代人は、汗腺の働きが鈍りやすく、うまく汗をかくことが苦手な人は少なくない。汗を上手にかくためには、汗腺を鍛える必要がある。

 プロアスリートにもサウナ愛好者が多いのもうなずける理由だ。また、血流をアップしてカラダの代謝も活発にするので美容効果も高く、美肌志向の人にももってこいである。

 では、サウナの正しい入り方を知っているだろうか? たとえば、なぜサウナの近くには必ず水風呂があるのか?

 この問いに答えられない人は、サウナを「我慢比べ」と思っている人かもしれない。私も恥ずかしながら、最近までサウナを「なんとなく暑いところに入って、汗をかく」くらいにしか思っていなかった――。

 いや、それすらも考えず、せっかくだから払った料金の元をとる、テレビを観る目的に入ってみよう、くらいにしか思っていなかった。

 サウナの効果については、多くの情報がネット上で散見する。「正しい入り方」というのも存在する。だが、私のように「なんとなくサウナに入っている人」がいるだろうと想像し、改めてここでサウナの正しい入り方やその効果などをまとめてみることにする。

 サウナは、ストレス過多、運動不足の現在人にとって、「必須のアイテム」なのだ。

サウナの基本は交代浴!

 重要なこととして、サウナは身体を暖めることと急激に冷やすこと、それで1セットである。ゆえに、サウナには必ず「水風呂」が存在しているのである。

 サウナに入ることで、血管が拡張し、汗腺も大きくなり、汗が大量に出る。これはみなさんも想像がつくだろう。汗をかくことでスッキリするし、発汗により、疲労物質である乳酸が排出され疲労軽減の効果がある。

 また、汗をかくことで老廃物の排出も行うことできる。これがサウナの基本中の基本の効果である。

 だが、これだけで(汗をかくだけで)終わっては、その効果の半分も活かされていない。この後に水風呂に入ることで、より効果を引き出すことができる。

 水風呂に入る目的は、身体を急激に冷やすことにある。血管が急激に収縮し、皮膚が引き締まる。暖かいところから冷たいところに変わることで、自律神経に刺激がされれる。

 自律神経が乱れていると、活動的な意欲がなくなっていたり、原因のわからない不調や頭痛に悩む人が多い。しかし、サウナ、水風呂に入ることで、自律神経を整え、それらの不調が改善される可能性がある。

 このような熱と冷却の相反する刺激を与えることで、湯冷めしずらいカラダ、風邪をひきにくいカラダへと体質も変わる。

 余談だが、サウナ発祥の地であるフィンランド(「サウナ」という言葉はフィンランド語)は、野外にサウナが設置されていることも珍しくない。北欧のフィンランドでは、サウナ入浴後に屋外の雪の上に寝転んだり、湖に入ったりして身体を冷やす。

 そのような環境にない日本では、苦肉の策として水風呂で代用しているだ。サウナと水風呂を組みわせることで、本来の効果を享受できる。

三木貴弘(みき・たかひろ)

理学療法士。日本で数年勤務した後、豪・Curtin大学に留学。オーストラリアで最新の理学療法を学ぶ。2014年に帰国。現在は、医療機関(札幌市)にて理学療法士として勤務。一般の人に対して、正しい医療知識をわかりやすく伝えるために執筆活動にも力を入れている。お問い合わせ、執筆依頼はcontact.mikitaka@gmail.comまで。

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