夜間に子どもの具合が悪くなった時 「遠隔診療」で診てもらいたい !~育児中の女医の経験

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「安全」だけでなく「安心」のためにも「遠隔診療」も

 休日や夜間の「コンビニ受診」が問題視されるようになって、かなりの時間が経過しています。「コンビニ受診」とは、ウィキペディア(2014年12月29日)では「一般的に外来診療をしていない休日や夜間の時間帯における、本来は救急外来を受診する緊急性のない軽症患者の行動のこと」となっています(註4)。

 休日や夜間の小児科の受診では、軽症が多いことが指摘されています。その原因の一部には、この「安心」の問題があるのではないかと思います。実際、医学的知識があるはずの自分でも、「受診して安心したい」という考えが頭をよぎりました。

 このような時、「電話相談」だけでなく「遠隔診療」が可能となれば、役に立つと考えます。「対面診療」とは異なりますが、子供のぐったりした様子、特に今回のような皮疹などを実際に確認してもらうことが可能ですので「安心」できます。

 また、遠隔診療において夜間・休日の救急外来受診の必要性を判断することで、振り分けの機能を果たすことが可能です。振り分けが可能となれば、小児の発熱や皮疹の場合、感染性疾患の場合も多いので、受診による感染症の拡散防止に役立ちます。

 さらに、患児や保護者にとっても通院や待ち時間の負担軽減になるだけでなく、病院にとっても混雑の緩和につながり、夜間や救急診療の本来の対象である緊急性のある重症患者さんに力を割くことができるようになります。

 そして遠隔診療であれば、地域の病院との連携が必要となり、医療過疎の地域でもアクセスが可能です。

厚生労働省は「遠隔診療」の柔軟な運用を許容

 厚生労働省は、これまでに何度か遠隔診療の基本的考え方や医師法第20条等との関係から留意すべき事項を示した通知を発出し、柔軟な運用が許容されるようになってきています(註5)。

 また政府も、スマートフォンやパソコンのビデオチャット機能を使い、インターネットを介して医師が診療を行う遠隔診療(オンライン診療)を、2018年度、診療報酬改定で評価する方針を表明しており、今後の普及が考えられます(註6)。

 夜間・休日の救急外来受診の振り分け機能としての遠隔診療は、検討に値する分野なのではないでしょうか?

 そして遠隔診療であれば、私のような育児中の女性が在宅等で勤務できる可能性も考えられ、人的資源の有効活用にもつながるかもしれません。

【参考】
(註1)http://kodomo-qq.jp/
(註2)https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/21045c/iryou-kodomokyukyu.html
(註3)http://www.city.iwaki.lg.jp/www/genre/1455071990247/index.html
(註4)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%93%E3%83%8B%E5%8F%97%E8%A8%BA
(註5)http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/johoka/index.html
(註6)http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/

(文=大島久美/常磐病院 内科医)

2017年11月7日「MRIC by 医療ガバナンス学会」より転載

アトピー性皮膚炎に心理療法を! 患者の話を聞くだけで完治したケースも
インタビュー「カウンセリングでアトピーを治す!」第1回:須階富士雄医師(芝皮フ科クリニック院長)

アトピー性皮膚炎は非常に厄介な病気である――。この不可解なアトピー性皮膚炎の原因として、患者やその家族の心の問題にいち早く着目し、治療に取り入れているのが須階富士雄医師(芝皮フ科クリニック院長)だ。皮膚の症状と心の問題はどのように関係するのか? 普段の生活でどのような注意をしたらいいのか? 須階医師に話を聞いた。

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