インタビュー「自宅や職場からの遠隔診察を可能に」第2回:新六本木クリニック・来田誠院長

通院不要の「オンライン診療」~支払いはクレジット決済、薬は院外処方箋を自宅に配送

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
02_125662493.jpg

薬は処方箋を患者の自宅に配送(shutterstock.com)

 「5大疾病」のひとつとされ、もはや誰でもかかりうる病気となった精神疾患。その治療は長い期間にわたることが多いため、通院には負担がかかるのが常だった――。

 そんな精神科の診療をオンラインで行なうことを可能にし、利便性を高めたのが、2016年1月に開院した新六本木クリニック。画期的なビデオ診療の詳細について、院長の来田誠医師に聞いた。

あくまで「オンライン診療」はひとつの選択肢

――新六本木クリニックでは、診察のうち何割が<オンライン>なのですか?

 月によっても変動はありますが、再診患者さんのうち実際に来院された方への対面診療が6割、オンラインは4割程度です。

 誤解しないでいただきたいのは、あくまで<オンライン診療>は当院の診察の一形態であって、すべてをオンラインですまそうとしているわけではありません。厚生労働省の通達にも「初診および急性期は対面で診察すること」とあり、当院もそれに従っています。

――初診は対面して行なうことになるわけですね。

 そうです。ただし、診察ではなく「医療相談」として、まず、オンラインでの面談を行うケースもあります。そして、「実際に診察を受けたい」となったら、一度来院していただき、オンラインでの診察が可能なのかも含めて話を伺う――という流れになります。

――どのようにしてオンライン診療に移行するのですか?

 最初は通常の対面診療を行い、その過程で病状をみながら、「以降はオンライン診療でも構わないですよ」という案内をしています。患者さんが「やはり対面がいい」と判断されれば通院での診療を、オンラインを希望されれば、次回はオンライン診療を予約されることになります。

 予約は電話でも受け付けていますが、オンライン診療を希望する患者さんの場合、ネット上での予約システムを使っていただく形になります。

里中高志(さとなか・たかし)

精神保健福祉士。フリージャーナリスト。1977年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。大正大学大学院宗教学専攻修了。精神保健福祉ジャーナリストとして『サイゾー』『新潮45』などで執筆。メンタルヘルスと宗教を得意分野とする。著書に精神障害者の就労の現状をルポした『精神障害者枠で働く』(中央法規出版)がある。

里中高志の記事一覧

里中高志
睡眠障害治療の新たな幕開け!個人に必要な睡眠の「量」と「質」を決める遺伝子を探せ
インタビュー「睡眠障害治療の最前線」後編:筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構・佐藤誠教授

前編『『人間の「脳」は7時間程度の睡眠が必要! 本当のショートスリーパーは100人に1人程度!?』』

ひとくちに睡眠障害といっても、さまざまな症状がある。1990年代後半から脳内に眠気を誘う「睡眠物質」を探す研究にスポットライトが当たり、2018年からは睡眠の質と量を決める遺伝子の解析も進められている。今回は睡眠障害について、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の佐藤誠教授に話しを聞いた。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

精神保健福祉士。フリージャーナリスト。1977年…

里中高志

医療法人社団 三喜会 理事長、鶴巻温泉病院院長。…

鈴木龍太

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法…

郡司和夫