「椅子に座った」「くしゃみをした」で骨折
若いうちから<骨を丈夫にしておく>ことはとても重要だ。高齢になってから骨粗鬆症に悩まされている人はかなり多い。そうなるとさまざまな悪循環が生じる。
骨粗鬆症が進むと、「転倒して手を着いた」「低い椅子などに座った」、ひどい場合だと「くしゃみをした」だけでも骨が折れてしまう。
そして、骨粗鬆症の人は骨折の治りが遅いことが多い。そのため手術が必要となり、入院生活が1カ月以上に及ぶことも多く。高齢者だと、その間に「認知症」になったり、骨折が治っても体力が落ちて車椅子生活になることがある。すると、最終的に「Quality of Life(生活の質)」が落ちてしまう。
だからこそ、若いうちに<丈夫な骨>を作っておくことは重要である。そして、運動を活かす、つまりカラダを作る源である食事も十分にとることを忘れてはいけない。
一般的に「骨粗鬆症=カルシウム不足」――のイメージが先行していたが、運動による改善が明らかになってきた。副作用もない。ぜひ、健康寿命を伸ばして快適な人生を歩むためにも、今から運動習慣を!
(文=三木貴弘)