骨粗鬆症予防には「ウエイトトレーニング」を~ <荷重>が骨を強くする!

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骨粗鬆症予防には「ウエイトトレーニング」が最適(depositphotos.com)

 骨粗鬆症という病気は、病院でも骨密度検査が一般的になりつつあるので、皆さんもご存じだろう。

 骨粗鬆症は、骨密度が低くなることで骨折をしやすくなる病気のことである。高齢者に多く生じ、症状がが進むと、転んだりすることはもちろん、手をついたり、くしゃみをするだけで骨折してしまうことがある。

 そんなことから「骨粗鬆症=高齢者」をイメージしがちだが、骨量は20~30代でピークを迎え、40代半ばから減少に転じる。特に女性の場合、閉経後は10年間で15~20%も減るといわれている。骨を守る女性ホルモン「エストロゲン」が減るからだ。

 将来、骨粗鬆症になりたくなければ、40代から骨量を意識することも大切だろう。

骨粗鬆症が招く「負のスパイラル」

 高齢者にとって深刻なのは、骨粗鬆症の人が骨折すると、完治するまでの時間が普通よりも長くかかってしまうことだ。

 たとえば、骨粗鬆症で生じやすい骨折には、「圧迫骨折」「上腕骨近位端骨折」「頭骨遠位端骨折」「大腿骨頸部骨折」がある。その中でも高齢者に多いのは、転倒して脚の骨を折ってしまう「大腿骨頸部骨折」だ。この骨折は、骨粗鬆症によって「負のスパイラル」に陥る可能性が高い。

 大腿骨頸部骨折の場合、手術を行わないでギブス固定などを行う<保存療法>と、骨整合術や人工骨頭置換術をなどを行う<手術療法>が選択される。しかし、いずれの治療法を選択しても、<骨がくっつく>までの期間は、通常の患者よりも長くなってしまう。

 すると、その間、立つことができないために、寝たきりや車椅子での生活を強いられる。それによって筋肉量の低下が生じて、骨折が治っても立つことができない、寝たきり生活に陥り、さらには、認知症になる危険性も高まる。

 このような「負のスパイラル」によって、本来のケガである大腿骨頸部骨折が回復しても、歩けなくなったり寝たきり生活を送ることになってしまうのだ。骨粗鬆症に対する治療と予防がいかに重要なのか。

三木貴弘(みき・たかひろ)

理学療法士。日本で数年勤務した後、豪・Curtin大学に留学。オーストラリアで最新の理学療法を学ぶ。2014年に帰国。現在は、医療機関(札幌市)にて理学療法士として勤務。一般の人に対して、正しい医療知識をわかりやすく伝えるために執筆活動にも力を入れている。お問い合わせ、執筆依頼はcontact.mikitaka@gmail.comまで。

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