40年前にくらべ中学生の骨折が約2.5倍に! 将来は骨粗鬆症にかかる可能性も

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子どもも骨が弱くなっている!?(shutterstock.com)

 児童生徒の災害共済や健康増進に関する調査研究を行っている「日本スポーツ振興センター」によると、中学生が学校で骨折する発生率は1970年からの40年間で約2.5倍に増えているという。子どもたちの骨が弱くなっているのだろうか?

 骨量は小学校の高学年から20歳頃までの成長期に一気に増える。骨密度が最も増加する思春期(10〜15歳頃)に、きちんと栄養を摂り、運動をすることで骨を育てないと、40〜50代になって「骨粗鬆症」というつけが回ってくる可能性が高くなる。

 将来、骨粗鬆症で介護状態にならないためには、子どものうちから意識的に体を動かす必要がある。骨は、適度な負荷がかかると、それに負けないように自分で自分を強くする。また、運動によって骨にかかる負荷は、カルシウムを沈着させる作用もある。筋肉を動かすことで、骨に刺激が加わり骨量が増えるのだ。

 昔に比べて子どもの遊びも体を使ったものが減り、遊びのなかで身体の機能を強化する機会が少なくなっている。よく動く肩甲骨としなやかな股関節は、高い運動能力につながる。肩甲骨や股関節をしっかり動かす運動を日頃から取り入れたり、正しい姿勢を維持するよう、子どもに注意を促すことも重要だ。

栄養も大事。カルシウムをしっかりとる!

 骨粗鬆症予防の啓蒙活動に力を入れている東京女子医科大・加藤義治主任教授は、10代は「骨の貯金」の時期と強調している。

 成長期こそカルシウムをしっかり摂ることが大切だ。桜えびやしらす干し、乳製品などのカルシウムを多く含む食品はもちろん、カルシウムの吸収を助けるビタミンD(しらす干し、鮭など)、カルシウムの排出を抑えるビタミンK(納豆、モロヘイヤなど)、骨のコラーゲンの劣化を予防するビタミンB6(レバー・かつおなど)、ビタミンB12(しじみ、牛肉など)や葉酸(レバー、パセリなど)といった栄養素も積極的に摂りたい。

 インスタント食品やジャンクフードといった塩分やリンを含む食品を過剰に摂取すると骨に必要なカルシウム不足になるから、なるべく減らすようにする。また、無理なダイエットは骨形成の妨げになるから禁物だ。

 骨の原料となるカルシウムの摂取基準・推奨量(目安)は12〜14歳=男性1000mg、女性800mg、15〜17歳男性800mg、女性650mg、30〜49歳は男性、女性とも650mg(厚労省「日本人の食事摂取基準」2015年版、年代抜粋)。この数字を見ても成長期のカルシウム摂取量は大人よりも多く必要であることがわかる。

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