>  >  > 「がん治療法」をAI(人工知能)が選ぶ時代!
シリーズ「AIと医療イノベーション」第7回

「がん治療法」をAI(人工知能)が選ぶ時代!シカゴ大学の中村祐輔教授らが2年以内に実用化

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AIとスパコンの進化が医療にもたらす9ステップ

 齋藤氏によると、AIとスパコンを活用すれば、大きな意味を持たないとされる98%の遺伝子の機序を究明したり、タンパク質の代謝解析によって不老のメカニズムも解明できるかもしれない。AIとスパコン上の仮想現実(VR)の中で、n対nの生命現象の仮説も検証できる日も近いだろう。

 最後に齋藤氏は、AIとスパコンの進化が医療にもたらす未来は、次の9ステップを踏むと予測している。

 ①AI・スパコンが、人間の医師の診断能力を上回る
 ②AI・スパコンが、既存薬の新しい効能を発見する
 ③AI・スパコンが、新しい診断基準・診断手法を確立する
 ④AI・スパコンが、新しい治療法・治療薬を開発する
 ⑤AI・スパコンが、新しい病気・病態を発見する
 ⑥AI・スパコンが、病気の概念を再定義する
 ⑦AI・スパコンが、生殖・成長・老化・進化の神秘を解明する
 ⑧AI・スパコンが、医療と生命科学をゼロから再構築する
 ⑨AI・スパコンが、生命体のリデザインを進める

 AIとスパコンが引き寄せる衝撃のイノベーション!医療のポテンシャリティをどこまで広げ、人類の夢をかなえるのだろうか?


佐藤博(さとう・ひろし)
大阪生まれ・育ちのジャーナリスト、プランナー、コピーライター、ルポライター、コラムニスト、翻訳者。同志社大学法学部法律学科卒業後、広告エージェンシー、広告企画プロダクションに勤務。1983年にダジュール・コーポレーションを設立。マーケティング・広告・出版・編集・広報に軸足をおき、起業家、経営者、各界の著名人、市井の市民をインタビューしながら、全国で取材活動中。医療従事者、セラピストなどの取材、エビデンスに基づいたデータ・学術論文の調査・研究・翻訳にも積極的に携わっている。

シリーズ「AIと医療イノベーション」バックナンバー

中村祐輔(なかむら・ゆうすけ)

がん研究会がんプレシジョン医療研究センター所長。1977年、大阪大学医学部卒業。大阪大学医学部付属病院外科ならびに関連施設での外科勤務を経て、84〜89年、ユタ大学ハワードヒューズ研究所研究員、医学部人類遺伝学教室助教授。89〜94年、(財)癌研究会癌研究所生化学部長。94年、東京大学医科学研究所分子病態研究施設教授。95〜2011年、同研究所ヒトゲノム解析センター長。2005〜2010年、理化学研究所ゲノム医科学研究センター長(併任)。2011年、内閣官房参与内閣官房医療イノベーション推進室長、2012年4月〜2018年6月、シカゴ大学医学部内科・外科教授兼個別化医療センター副センター長を経て、2016年10月20より現職。2018年4月 内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)プログラムディレクターも務める。

中村祐輔の記事一覧

中村祐輔
難治性むちうち症からなぜ多くの不定愁訴がおきてしまうのか?
難治性のむちうち症を改善 後編 東京脳神経センター 整形外科・脊椎外科部長 川口浩医師

前編『画像診断できない難治性のむちうち症を独自の治療法で改善』

原因不明で治療法がなく多くの患者さんが回復をあきらめていた難治性のむちうち症。東京脳神経センターで進む独自の治療で、めまい、動機、吐き気などの全身症状やうつ症状などの不定愁訴が大幅に改善しているという。その具体的な成果についてお話を伺った。

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Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

一般社団法人日本薬業研修センター漢方講座執筆・編…

笹尾真波

新宿大腸クリニック院長。1988年、東京大学医学…

後藤利夫

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

横山隆