>  > 「ビオフェルミン」は空腹時に飲んでも効かない

蒼井優が微笑みかける「ビオフェルミン」は即効性が低く空腹時に飲んでも効かない!?

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新ビオフェルミンS(画像はビオフェルミン製薬のHPより)

 ビオフェルミン(biofermin)といえば、女優の蒼井優さんが「人には人の乳酸菌」と愛らしく微笑みかける「新ビオフェルミンS」のCMを思い出す人も多いだろう。

 製造元のビオフェルミン製薬(神戸市)は、1917(大正6)年創業の乳酸菌整腸薬の老舗。現在は大正製薬ホールディングスの傘下に入っている。

 ビオフェルミンは、「bio(生命の、生きた)」と「ferment(発酵、酵素)」の合成語だ。「ラックビー」という整腸剤の後発品(ジェネリック医薬品)として、2004年から発売されている指定医薬部外品(OTC医薬品)。整腸薬の超ロングセラーだ。

 その主成分は、乳酸菌のひとつで善玉菌のビフィズス菌(ラクトミン)。腸内細菌のビフィズス菌は、糖を分解して殺菌作用の強い酸(乳酸や酢酸)を作るため、小腸下部や大腸のpH(水素イオン濃度指数)が適正にコントロールされ、悪玉菌の増殖を抑えながら腸内細菌のバランスを整えるので、腸内環境を正常化する働きがある。その結果、下痢、軟便、便秘、腹部膨満などの腸内フローラ(細菌叢)の異常による症状が改善されるのだ。

 ちなみに、「新ビオフェルミンS」は、サプリメントなどと同じ医薬部外品(人体に対する作用が緩やかだが何らかの効果がある物)で、ビフィズス菌、フェーカリス菌、アシドフィルス菌の3種の乳酸菌を配合。バレイショデンプン、ブドウ糖、乳糖、沈降炭酸カルシウム、白糖、デキストリンなどの添加物が含まれている。

 ビオフェルミン(医療用医薬品 ビオフェルミンR)
病院で処方されるビオフェルミン(医療用医薬品 ビオフェルミンR)の主成分は耐性乳酸菌。抗菌剤を服薬する際に腸内の善玉菌まで減少させ調子を崩しやすいために、抗菌剤と一緒に処方されることがある。

 最近の臨床研究によると、ビフィズス菌は抗アレルギー作用があるため、花粉症やアトピー皮膚炎などを改善し、感染性腸炎などの炎症を抑える働きがあることも明らかになっている。

 先発品のラックビーの下痢への有効率は、乳幼児86.8%、成人81.0%、便秘への有効率は乳幼児77.3%、成人79.2%と報告されていることから、ビオフェルミンもおよそ同レベルの高い有効率があると推定される。

ビオフェルミンの即効性は低い。効果が現われるのは12時間後から2~3日程度

 副作用では腸内に常在するビフィズス菌を服用するため、重篤なものは特に見られない。まれに、下痢、便秘、腹部膨満を生じる場合がある。だが、ラックビーの副作用の発現率はおよそ0.3%。ビオフェルミンも同じか同レベルと予測される。

 添付文書の使用上の注意によれば、服用後にかゆみ、発疹などのアレルギー症状が出た人、妊娠中または授乳中の人、他の薬を使っている人に注意を促している。

 用法・用量は、成人は1回1~2錠を1日3回服用。年齢や症状によって適宜増減するが、必ず指示された服用方法を守ろう。

 新ビオフェルミンSでは、生後3カ月から飲めることになっているが、胃腸炎や便通異常などで腸内細菌を整えるような目的の場合であれば、緩やかな効果しかないため、ほとんど効果がない。さらに乳製品にアレルギーのあるときは、医師や薬剤師に相談しよう。

 なおビオフェルミンの即効性は低い。効果が現われる時間は、服用後12時間から2~3日程度だが、個人差があるので、飲み続ける必要がある。

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