歯を磨くのに最適のタイミングは……(shutterstock.com)
11月8日は「いい歯の日」。歯や口内のコンディションは、全身の健康にも大きくかかわる。
たとえば、40歳以上の8割がかかっているといわれる歯周病。放置すれば歯を失うだけでなく、動脈硬化や心筋梗塞、糖尿病のほか、認知症などのリスクを高めることもわかってきた。
では、そのケアの代表である歯磨きは、いつ行うべきか? ここに興味ぶかい調査結果がある。
寝起き時の口内のネバネバが気になるという人は100中69人、同じく寝起きの口臭が気になる人は100人中74人。さらに就寝中の口内で雑菌が増えていることを認識している人の割合となれば、100人中93人までの圧倒的数に上った――。
この数字は、シャボン玉石けん株式会社(本社:北九州市)が10代~70代の男女(サンプル数:502人)を対象に行なった「歯磨きに関する実態調査」(今年10月1日~同7日)だ。
*「シャボン玉石けん株式会社ホームページ」http://www.shabon.com/
歯を磨くのに最適のタイミングは?
最も注目したいのは、続く「1日のうち、いつ歯を磨いていますか?」という設問&回答結果だ。答えの上位3を順に挙げると、➀就寝前(73%)、②朝食(59%)後、③朝食前(寝起き直後:34%)だった。
つまり、寝る前に磨き、寝ている間の雑菌の繁殖も熟知しており、寝起き時の口臭やネバネバを気にかけている人の割合はいずれも50人を切ってはいない。ところが、③の目覚め歯磨き実践派となると一気に100人中34人のみ。およそ3人のうち1人に過ぎないわけだ。
単刀直入に言い換えれば、3人のうち2人までが、寝起きの口中は<雑菌まみれ>と重々知りつつも、歯磨きをせずに、その雑菌モロとも朝食を口にしているのだ。
はたして、あなたはどうだろうか。磨かない派は論外として、朝食後派の場合でも「歯を磨く」というミッションは果たせても、寝ている間に増殖した細菌や内毒素(細菌が作りだす毒素)を体内に取り入れてしまっているのだ。
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同調査は歯磨き剤購入時の選択基準も尋ねており、回答ベスト3は、➀効果・効能(49%)、②価格(41%)、③味・香り(29%)、次点に④使用感(27%)と続くあたりは概ね想定外の結果だろう。