連載「乳酸菌で腸内環境を改善、がんも予防!」第15回

たった8週間で血管年齢が5歳も低下!? 高血圧を予防する乳酸菌の秘密!

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乳酸菌には高血圧や動脈硬化の予防効果が(shutterstock.com)

 脳卒中や心疾患など命に関わる病気につながる高血圧。決して放置しておいてはいけないが、自覚症状がないため気がつかないでいると徐々に血管はむしばまれていく。

 乳酸菌にはそんな高血圧を予防する効果も期待できる。

高血圧は「サイレントキラー」

 高血圧は日頃の生活習慣によって引き起こされることが多い。日本では30歳以上の男性の60%、女性の45%が高血圧だと試算されている。これといった自覚症状がほとんどないため放置されやすく、50歳代の高血圧患者の治療率は半数にも満たないというデータもある。

 しかし、高血圧の状態を放置していると動脈硬化を促進し、脳梗塞や脳出血などの脳卒中、狭心症や心筋梗塞などの心疾患、あるいは慢性腎臓病など大きな病気につながる可能性が高くなる。

 そのため高血圧は「サイレントキラー」として恐れられているが、最近の研究によると特に脳卒中は高血圧の影響が特に大きいことがわかってきた。一説では、収縮期血圧(最高血圧)が10mmHg上昇すると、脳卒中リスクが男性で約20%、女性で約15%も高くなるという。脳卒中は命が助かったとしても、運動機能や言語、認知機能などに障害が残りやすいのが特徴だ。脳卒中を起こし、後遺症のために長年リハビリ治療を受けることを余儀なくされるケースも少なくない。

 また、血圧の上昇は腎臓にも負担がかかり、慢性腎臓病を招きやすく、そうなるとさらに血圧が上昇するという悪循環を起こす。

 高血圧というと、高齢者というイメージがあるが、実際には30~40歳代の男性の約30%、女性でも10~20%が高血圧の状態であるにも関わらず、その多くは治療を受けていない。高血圧の放置期間が長ければ長いほど、血管の傷みも進み、いきなり脳卒中や心筋梗塞で倒れるという事態に陥りかねない。日頃から食生活の改善や生活習慣の見直しをはかり、血圧を上手にコントロールしていきたいものだ。

血圧を下げる乳酸菌の秘密とは?

 そんな怖い高血圧にも乳酸菌は有効に働く食品である。

 まず、乳酸菌を含むヨーグルトには、豊富なミネラルが含まれているが、その中でもカリウムは体内のナトリウムを排出させる役割を果たす。血管内にナトリウムが多く含まれていると、浸透圧の関係で水分が多くなり、そのために血圧が上昇する。カリウムは余分なナトリウムを体から排出させるので、それが血圧を下げる一因となる。

 さらに、血圧を下げる効果をもたらすカギとなるのが、「ラクトトリペプチド(LTP)」という物質だ。これは牛乳に含まれる乳たんぱく質のカゼインから生まれた3つのアミノ酸が結合した有効成分である。

 血圧が上がる要因の一つに、アンジオテンシン変換酵素(ACE)という物質が関わっている。このアンジオテンシン変換酵素は、体内で産生される生理活性物質のアンジオテンシンⅠを血管を収縮させて血圧を上昇させるアンジオテンシンⅡに変換させてしまう酵素である。

 先のラクトトリペプチドには、この酵素の働きを邪魔する作用がある。ラクトトリペプチドを摂取することで、血圧が低下することはいろいろな実験で証明されており、現在、特定保健用食品(トクホ)にも認められている。

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