インタビュー「足病変なら何でも診る。表参道に米国発『足病学』専門クリニックがオープン」第3回 足のクリニック表参道 桑原 靖院長

足の寿命を伸ばすために必須のセルフケア&受けておきたい「足科検診」

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足の健康を左右するインソールshutterstock.com

 東京・表参道にある「足のクリニック表参道」の院長・桑原靖医師は、「足を健康に保つためには、小さなトラブルを早期に発見し、治療と同時に予防していくことが大切」との考えから、今後は4月から新たにスタートした足の検診にも力を入れていきたいという。

 検診では、患者の生活習慣、既往病歴、持病を問診し、足の構造、皮膚、爪、血流等まで総合的にチェックして、ひとりひとりに合ったアドバイスを提供する。耳鼻科検診、眼科検診のように、「足科検診」も普及させていきたいと考えている。

 「足は複雑な構造ですから、ちょっとしたことで歪みが生じます。でも、日頃から注意して、トラブルを予防、あるいは早期に発見して治療していけば、耐用年数を伸ばすことは可能です」

 それでは、自分でできるケアや注意点にはどのようなものがあるだろうか。

靴は自分にあったものを

 「靴の選択は大切です。何よりも『自分に合ったもの』を選んでください。特に、かかとが合っているかどうかを確認することが大切です」

 かかとが脱げやすい靴を履いていると、脱げないように意識的に足の指先に力を入れて歩くことになる。そうすると特定の箇所の筋肉だけ発達し、歩き方が不自然になったり、足趾の変形を引きおこすこともある。女性の靴では甲を覆うデザインのもの、ストラップが付いているものを選んだり、ミュールバンドを着用するなどして工夫すると良いという。

 かかとの太さも大切だ。ピンヒールよりは太いヒール、ウェッジソールなどがお勧め。足と地面の接地面積が広いほど、体重を足全体で分散して支えることができるため、足への負担が軽減できるそうだ。

 足で曲がる部分は、指の付け根の1箇所のみであるため、靴底自体もそこのみでしか曲がらないような、しっかりした構造のものを選ぶとよく、そのような靴は踏み返しの補助と足の負担軽減をしてくれるとのこと。

 基本的に、ハイヒールは避けること。4cm以上のヒールは百害あって一利なし。ヒールが高ければ高いほど、足の指の付け根の負担が増大するという。仕事などでどうしてもハイヒールを履かなければならない場合には、移動中はスニーカーにするなどこまめに履き替え、なるべく着用時間を短く抑えるように工夫したい。

 「お子さんの靴の選択も大切です。子どもの足の骨はやわらかいので、合わない靴を履いていると簡単に骨格構造が歪んで成長してしまいます。靴底が左右非対称にできているものなどを履き続けていると、骨格が靴に合わせて歪んでいってしまうので注意が必要です」

桑原靖(くわはら・やすし)

足のクリニック表参道(www.ashi-clinic.jp)院長。1978年、静岡県生まれ。2004年、埼玉医科大学医学部を卒業。2006年、同大医学部形成外科入局。創傷治癒学、難治性創傷治療を専攻。外来医長、フットケア担当医師を経て、2013年、「足の診療所」を開設。2017年、医療法人社団 輝幸会「足のクリニック表参」に改称。道埼玉医科大学形成外科非常勤医師、日本下肢救済・足病学会評議員。

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