メタボはボケる! 「軽度認知障害」のリスクは1.46倍、「認知症」に進行するリスクは4倍以上!?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
4084-2.jpg

メタボは軽度認知障害や認知症になりやすい!?(shutterstock.com)

 内臓周りに脂肪が蓄積し血圧や血糖などに軽度ながら悪影響を引き起こすメタボリックシンドローム――。これにより脳卒中心筋梗塞糖尿病の危険性が増すことはよく知られているが、それだけにとどまらず、認知機能が低下するリスクも上がってしまうようだ。そのような研究結果が、シンガポールのTze Pin Ng氏によって『JAMA Neurology』オンライン版(2月29日)に発表された。

メタボな人は軽度認知障害のリスクが1.46倍

 今回報告されたのは、シンガポール在住の中国人を観察した研究だ。認知機能が正常な55歳以上の2042人を、2003年9月から2009年12月まで6年余り観察した。解析対象となったのは、観察終了時に生存し、かつ研究者がコンタクトを取れた1519名(平均年齢 65歳)である。

 その結果、観察開始時にメタボリックシンドロームだった群(メタボ群:340人)ではそうでなかった群(非メタボ群:1179人)に比べ、追跡期間中に「軽度認知障害」が1.67倍も多く認められた。年間発生率は、メタボ群で2.37%、非メタボ群で4.04%である。

 ただし、メタボ群は非メタボ群に比べ高齢で、大学卒業率などに差があったため、そのような差が認知機能に反映された可能性もある。そこで研究者らは、年齢、性別、学歴、アルツハイマー病のリスクとなる遺伝子変異(APOE-ε4)保有率、身体・社会的・生産的活動性の影響を除外して軽度認知障害が出現するリスクを比較した。するとやはり、メタボ群では非メタボ群に比べ、リスクは1.46倍高くなっていた。

がんになってもあきらめない妊活・卵巣凍結 費用は卵巣摘出に約60万円、保管は年間10万円
インタビュー「がんでも妊娠をあきらめない・卵巣凍結」後編・京野廣一医師

がん患者への抗がん剤による化学療法は妊孕性(妊娠のしやすさ)を低下させる。がんにより妊娠が難しくなる患者を支援するため、2016年4月に「医療法人社団レディースクリニック京野」が、治療前に卵巣を凍結して保存しておく「HOPE(日本卵巣組織凍結保存センター)」を設立すると発表した――。医療法人社団レディースクリニック京野理事長の京野廣一医師に卵巣凍結の仕組みについて訊いた。
前編『「がん」になっても妊娠・出産をあきらめたくない女性のための「卵巣凍結」とは?』

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法…

郡司和夫

小笠原クリニック札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認…

横山隆

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授…

西郷和真