「一杉正仁」の記事一覧

一杉正仁(ひとすぎ・まさひと)

滋賀医科大学社会医学講座(法医学)教授、京都府立医科大学客員教授、東京都市大学客員教授。社会医学系指導医・専門医、日本法医学会指導医・認定医、専門は外因死の予防医学、交通外傷分析、血栓症突然死の病態解析。東京慈恵会医科大学卒業後、内科医として研修。東京慈恵会医科大学大学院医学研究科博士課程(社会医学系法医学)を修了。獨協医科大学法医学講座准教授などを経て現職。1999~2014年、警視庁嘱託警察医、栃木県警察本部嘱託警察医として、数多くの司法解剖や死因究明に携わる。日本交通科学学会(副会長)、日本法医学会、日本犯罪学会(ともに評議員)、日本バイオレオロジー学会(理事)、日本医学英語教育学会(副理事長)など。

一杉正仁

「てんかん」という病〜発作や症状のコントロールで運転も可能

「てんかん(癲癇)」は大脳にある神経細胞の一部が異常に興奮すると起き、短時間、意識がもうろうとしたり、意識を失う状態になります。 もし、その発作が運転中に起こったら……。本人は、その間のことを覚えていなかったり、自覚がないことも多いので、周囲の人の細かな洞察が必要です。…続きを読む

「てんかん」という病〜発作や症状のコントロールで運転も可能

シートベルトとの接触で痛み、腸と皮膚の境界から出血…気づかれにくい「人工肛門」の苦労

最近、東京都内を歩いていると、よく見かけるようになった「ヘルプマーク」――。 赤字に白色で「十字」と「ハート」をあしらったこのマークは、義足や人工関節を使用している人、内部障害や難病の患者、精神障害や知的障害、または妊娠初期の人などに、ステッカーやストラップなどにして配…続きを読む

シートベルトとの接触で痛み、腸と皮膚の境界から出血…気づかれにくい「人工肛門」の苦労

赤ちゃんの突然死を防ぐ! 「うつぶせ寝」「添い寝」の危険性に注目を

乳幼児は「突然死」することがあります。うつぶせに寝ていて窒息死――というケースもあります。当然ながら乳幼児はデリケートです。突然死の予防には、こうした事例の正確な原因を究明することが重要です。 少子高齢化の進む日本では、子どもの健やかな成長を助けて危険から守ることが社会…続きを読む

赤ちゃんの突然死を防ぐ! 「うつぶせ寝」「添い寝」の危険性に注目を

少なくない妊婦の自動車事故~なぜか増える妊娠中期の事故の危険性

以前、次のような報道がありました。「平成17(2005)~平成26(2014)年に東京都内で妊娠中から産後1年までに自殺や交通事故で死亡した89人のうち63人が自殺だった」――。 この報道を受け、多くの問題が議論されました。それは、「①妊婦の自殺予防のために精神的ケアが…続きを読む

少なくない妊婦の自動車事故~なぜか増える妊娠中期の事故の危険性

自動車のエアバッグで子どもが死亡!? 身を守る「チャイルドシート」の正しい装着とは

子どもを自動車に乗せる時の安全性について、さまざまな誤解があるようです。子どもの場合は、後部座席でチャイルドシートなどを便用した上で、シートベルトをすることが、最も安全性の高い乗車方法です。 先日、ある事故の報道がされました。「母親が運転する軽乗用車が電柱に衝突し、助手…続きを読む

自動車のエアバッグで子どもが死亡!? 身を守る「チャイルドシート」の正しい装着とは

ここまで身近になった薬物乱用! 国民の0.1%が何らかの違法薬物にかかわった経験が

近日、人気グループの元メンバーや大物俳優の息子の若手俳優が覚せい剤取締法違反(所持)で逮捕されるニュースが流れました。 ここ数年だけでも、国民的な人気のあった元プロ野球選手や元俳優、歌手など、覚せい剤や大麻の使用で逮捕される有名人の違法薬物事件が相次いで報じられています…続きを読む

ここまで身近になった薬物乱用! 国民の0.1%が何らかの違法薬物にかかわった経験が

自転車死亡事故を分析してわかったこと~約半数が左右の確認をせずに交差点に進入

自転車の事故を防ぐため警視庁と東京都などは、車道に自転車が走る場所や方向を示す「自転車ナビマーク」の整備をすすめています。2020年の東京オリンピック/パラリンピックまでに、都内全域に広げたいという方針です。 自転車ナビマークには2つの狙いがあります。1つは、自転車が歩…続きを読む

自転車死亡事故を分析してわかったこと~約半数が左右の確認をせずに交差点に進入

車両火災が1日3件以上起きている! 人もクルマも高齢が事故原因に?

連休や行楽シーズンは、クルマで出かける機会が増えます。楽しいはずのドライブも、交通事故を起こす、巻き込まれる可能性は誰にもあり得ると注意を払うことが大切です。 交通事故では、車両火災を伴うケースがあります。エンジンルームから煙が出ているような例から、車両が大破して炎上す…続きを読む

車両火災が1日3件以上起きている! 人もクルマも高齢が事故原因に?

自動車事故の陰に潜む「失神」の正体!? 事故原因の約1割が運転者の体調変化

失神は多くの病気の前兆になっていることがあります。突然、意識を失うことは、車の運転中や何かの作業中であった場合は事故につながり、たいへん危険です。もし失神して倒れた場合は、症状を軽く見ずに医療機関を受診することが大切です。 ある現場で作業をしていた時に、突然、同僚が倒れ…続きを読む

自動車事故の陰に潜む「失神」の正体!?  事故原因の約1割が運転者の体調変化

孤独死は若い人ほど発見が遅れる! 最も多い通報は「異臭がする」

高齢化社会が急速に進み、今や国民の4人に1人以上が65歳以上です。また、核家族化が進んだために、「一人暮らしの高齢者」も増えています。それに伴う高齢者の「孤独死」の現状について今回は考えてみます。 私たちは、単身世帯者が自宅で死亡したケースを「孤独死」と呼んでいますが、…続きを読む

孤独死は若い人ほど発見が遅れる! 最も多い通報は「異臭がする」

発達障害と少年犯罪〜あなたの正しい理解が、幼少期から就労までの社会支援につながる

発達障害のある少年と犯罪との関係が、たびたび指摘されています。もちろん、発達障害のある人が必ず犯罪をするわけではありません。しかし、事件などに関与する割合が高いことは事実です。 皆さんもご存じのとおり、少年が凶悪事件を起こし逮捕された後、何らかの発達障害であったと診断さ…続きを読む

発達障害と少年犯罪〜あなたの正しい理解が、幼少期から就労までの社会支援につながる

診断書にまつわる数々の犯罪〜虚偽の記載・診断、偽造、改竄、隠匿、不正請求……

医師が書く診断書に虚偽の記載があった場合、医師や医療機関は責任を問われます。先日来、診断書の虚偽記載をめぐるニュースが話題をよんでいます。 2016年1月、60代の男性会社役員に性感染症と虚偽の診断をし、薬代名目で現金をだまし取った疑いで「新宿セントラルクリニック」(東…続きを読む

診断書にまつわる数々の犯罪〜虚偽の記載・診断、偽造、改竄、隠匿、不正請求……

「雨が降ると腰痛」「気圧が下がると頭痛」は本当だった 冬場に変死者が増える医学的な理由

気温、気圧、湿度といった天候の変化は体調にさまざまな影響を与えます。医学的にはまだ不明な点も多いのですが、知っていると注意できるため有益な情報です。 一般の診療でよく耳にする話は、「雨が降ると腰が痛くなる」「今日は寒いから関節が痛む」「3月はいつも頭痛がひどい」など――…続きを読む

「雨が降ると腰痛」「気圧が下がると頭痛」は本当だった 冬場に変死者が増える医学的な理由

日本人の約3割が「お酒を飲まないのに脂肪肝」 10年間で患者が約3倍に増加

お酒をよく飲む人は、肝臓に脂肪が溜るため、肝臓機能障害や脂肪肝などを指摘されることが少なくありません。 ところが、お酒を飲まない人でも肝臓に脂肪が溜まる、「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」という病気があります。 健康診断でよくあるのが、次のような医師とのや…続きを読む

日本人の約3割が「お酒を飲まないのに脂肪肝」 10年間で患者が約3倍に増加

ダニに刺されて死ぬ?つつが虫病、ライム病、日本紅斑熱、重症熱性血小板症候群(SFTS)ダニが原因の恐ろしい病気

6月、7月、8月の平均湿度は、東京都で70%を超えます。この時期は、まさにカビ・ダニの好む環境。ダニが人間の健康に病気をもたらす媒介となるケースは少なくありません。 ダニは世界中で数多く存在し、身近な所に必ずと言っていいほど。台所には小麦粉や砂糖などを食べて生きているコ…続きを読む

ダニに刺されて死ぬ?つつが虫病、ライム病、日本紅斑熱、重症熱性血小板症候群(SFTS)ダニが原因の恐ろしい病気

睡眠薬が犯罪に利用される〜インターネットでの“闇売買”の摘発を

不眠症の人に有効な治療法は、睡眠薬の内服――。 寝付けないと訴える人に有用な睡眠導入薬の中で「超短時間作用型」を使用すると、服用して数分も経たないうちに眠りにつくことができます。そして、翌朝まで効果が持ち越されず、目覚めも良いといわれています。 日中と夜間の勤務が変…続きを読む

睡眠薬が犯罪に利用される〜インターネットでの“闇売買”の摘発を

タバコがなくなる日が来る? 喫煙の健康被害と火災リスクは誰も望まない

世界保健機関(WHO)は毎年5月31日を「世界禁煙デー」と定めて、タバコの害に関する健康教育、非喫煙者の保護に関する啓発活動を進めています。 日本では厚生労働省が「2020年、受動喫煙のない社会を目指して~たばこの煙から子ども達をまもろう~」をテーマに掲げ、5月31日~…続きを読む

タバコがなくなる日が来る? 喫煙の健康被害と火災リスクは誰も望まない
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HIVも予防できる 知っておくべき性感染症の検査と治療&予防法
世界的に増加する性感染症の実態 後編 あおぞらクリニック新橋院内田千秋院長

前編『コロナだけじゃない。世界中で毎年新たに3億7000万人超の性感染症』

毎年世界中で3億7000万人超の感染者があると言われる性感染症。しかも増加の傾向にある。性感染症専門のクリニックとしてその予防、検査、治療に取り組む内田千秋院長にお話を伺った。

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Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

あおぞらクリニック新橋院院長。1967年、大阪市…

内田千秋

(医)スターセルアライアンス スタークリニック …

竹島昌栄

ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会…

後藤典子