新コロナ対策は 医系技官好みの「権限強化」のみ

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やったこと、やらなかったことの検証

 これ迄の人的・経済的・社会的、損失を出した経験を今後に活かすんだったら第三者による本格的な総括をすべきだがやらなかった。やれば医系技官初め専門家の判断ミス・不作為・不手際・勉強不足、そして何より世界では例外の検査抑制策が大失敗であることが明らかになってしまうと考えるのだろう。

 どうせ形ばかりの検証で済ませるくらいなら、ちゃんとした総括はせずとも六波までに尾身会長初め専門家が言った事・言わなかった事、やった事・やらなかった事、の逆をを行けば粗方は、まともな対策に繋がるのではないだろうか。

(例えば)
<やらなかった事→結果>
・桁違い検査拡充→感染者が市中に蔓延
・ワクチンと治療薬の手当不手際→救える命を失った
・エッセンシャルワーカー積極検査→高齢者施設の感染拡大

<やった事→結果>
・感染対策飲食業狙い打ち→他の感染リスク見落し、飲食店困窮・職場喪失

<言った事→結果>
・飛沫感染→感染拡大を抑制できず

<言わなかった事→結果>
・空気感染→換気の重要性が伝わらず感染拡大に繋がった
・コロナ流行と季節性→流行期の事前対策が後手に廻る・自粛解除が遅れる

以上メディアや識者のコメントを注視していれば素人でも思い付くことです。

あと2年でインフルエンザ同様の普通の病気!?

 極々最近、医療ガバナンス研究所・上 昌広理事長によれば分科会議論の結果、間切りが換気効果を妨げると言うサイエンス、一年前の総説に沿ったと思われる結論に至った。

 これはコロナ感染経路は空気感染によることが根拠で在ろうが、ダイアモンドプリンセス号の検証経験をした日本であれば何処よりも早く空気感染に気が付いて良い筈だ。

 流体力学を学んだ者でもなくとも間切りやパーティーションが空気の流れに淀みを作ることくらい迄は容易に分かる。専門家で在るなら空気の淀みが感染を助長させることの結論に至ったのが何故今なんだ。

 ダイアモンドプリンセス号の経験を活かせばもっと早くに空気感染対策ができて当然だが、それ迄の飛沫感染改め空気感染にすると検査対象が不特定になる、と考えるからか。それは桁違いの検査拡大に繋がる、と考えるからか。

 日本人の衛生観念と医療レベルを以てすれば、もっと少ないコロナ犠牲者に抑えることができた筈だ。7/16現在コロナ死亡者は3万1,585名、責任を感じないか。

 尾身会長は、コロナも後二年でインフルエンザ同様の普通の病気になる主旨を述べた。いずれそうなるかも知れないが、だから何だ。大騒ぎするなと言いたいのか。
BA-5は軽症でも後遺症により様々な社会的機会を失う。動物実験ではあるが肺で増える研究報告も有る。二年先には普通の病気だと言ったところで何になる、無駄口は慎んだ方が良いと思うが。

そんな暇が有るなら、7波に向け権限を強化をすると云うことだから権限を活かして、国民が頻回にセルフチェックできるよう検査キッドをコンビニでも安価に購入できるよにしたらどうだ、これで自らの健康管理と他への感染も減らせる。勿論治療薬の確保は言う迄もないが。
この二つができれば、二年も待たずして明日からでも普通の病気扱いでも結構だ。
(文=伊沢二郎)

※2022年7月29日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp より転載

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