死に至る「熱中症」の恐怖! 酷暑を乗り切るための熱中症対策はコレ!

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「熱中症」で死に至ることも!(depositphotos.com)

 まずは、このデータから。7月3日、総務省消防庁は6月25日から7月1日までの1週間に搬送された熱中症患者が全国で3473人、死者3人になったと発表。搬送患者は前週(6月18~24日)の667人から約5倍に急増、昨年同時期の約2.8倍に上っている。関東甲信地方が統計史上最も早く梅雨明けし、各地で気温の高い日が続いたことが影響した。

 搬送された患者のうち65歳以上の高齢者が53.2%。都道府県別では、埼玉の334人が最多、東京が278人、大阪が248人。消防庁は、今後も熱中症の危険性が高まるため、小まめな休憩や水分補給を呼び掛けている(時事通信社:2018年7月3日)

 また、気象庁は6月25日に、7月から9月の3カ月予報を発表。太平洋高気圧が日本付近へ強く張り出すため、平均気温は全国的に高まり、酷暑になる。降水量は西日本と沖縄・奄美で平年並みか減少。北日本(北海道と東北)の降水量は平年並みか多く、東日本はほぼ平年並みと予想している。

死に至る熱中症の恐怖〜熱失神・熱痙攣・熱疲労・熱射病

 熱中症。その恐ろしさを本当に知っているだろうか?

 熱中症は「熱に中る(あたる)」と書く。熱環境によって生じる障害の総称。体内の水分、塩分、電解質(ナトリウム)のバランスが崩れ、体温調整機能が損なわれ、体内に熱がこもるために起こる体調不良だ。重症な病型である熱射病を起こし、適切な措置が遅れれば、 高体温から多臓器不全を併発し、死亡率が高まるので、決して侮れない。

 熱中症は、4つに分けられる。

 熱失神。炎天下にじっとしていたり、立ち上がったりした時、運動した後などに血管の拡張と下肢への血液貯留のために血圧が低下し、脳血流が減少して起こる。めまいや失神(一過性の意識障害)などの症状がある。足を高くして寝かせると回復する。

 熱痙攣。大量の発汗があり、水のみを補給した場合に血液の塩分濃度が低下し、筋肉の興奮性が亢進するため、四肢や腹筋の痙攣と筋肉痛が起こる。生理食塩水(0.9%食塩水)など濃いめの食塩水の補給や点滴によって回復する。

 熱疲労。脱水によって全身倦怠感、脱力感、めまい、吐き気、嘔吐、頭痛などの症状が起こる。0.2%食塩水、スポーツドリンクなどで水分、塩分を補給すれば回復する。嘔吐などで水が飲めない場合は、点滴などの医療処置が必要だ。

 熱射病。脱水によって体温調節が破綻し、高体温と意識障害を伴う。意識障害は、周囲の状況が分からなくなる状態から昏睡まで程度は様々。血液凝固障害、脳、肝臓、腎臓、心臓、肺などの全身の多臓器障害を合併すれば、死亡率が高まり、危険だ。救命できるかどうかは、いかに早く体温を下げられるかにかかっている。救急車を要請し、速やかに冷却処置を開始しなければならない。

 熱中症が起こりやすいのは、気温が高く湿度が高い日や、風が弱く日差しが強い日だ。気温25〜30°C前後でも湿度が高いと発生しやすい。起こりやすい時間帯は、正午ごろと午後3時前後。梅雨明けで急に気温が高まった時や、汗が蒸発しにくいムシムシした屋内でも発生するので、乳幼児を車内に置き去りにするなどは要注意だ。

 熱中症になりやすい人は、脱水状態の人 、高齢者や乳幼児、肥満の人、体調不良の人、運動不足の人、暑さに慣れていない人などだ。特に1人暮らしで、精神疾患、高血圧、糖尿病、認知症などの持病がある高齢者は、重症化しやすい。

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