シリーズ「熱中症をあなどるな!」第4回

熱中症は20%以上が室内で発症! 密閉性の高い現代の住環境が落とし穴に!!

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窓を閉め切って冷房しなければ室内は外気温以上に上がる

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 昨年、清涼飲料水メーカーのキリンビバレッジが、全国の10代〜60代の男女4966人を対象に、熱中症対策の意識調査を行った。

 その結果によれば、「熱中症対策の必要性を感じている」と答えた人は83.0%にものぼったが、「具体的な対策をしていない」と答えた人は41.7%だった(「熱中症対策をしている」と答えた人は58.3%)。さらに、「対策の必要性は感じているが対策はしていない」と答えた人は24.7%、「対策をしていないし必要性も感じない」と答えた人は17.0%となっている。

 熱中症対策をしていない理由としては、「暑い時間にあまり外出しない」と答えた人が35.6%、「面倒くさい」と答えた人が25.0%、「特に必要ない」と答えた人が22.3%と、熱中症対策への意識の低さがうかがえる。

 また、よく実行している具体的な熱中症対策は、「水分補給をこまめにする」が94.7%、「部屋を涼しく保つ」が73.0%、「栄養をしっかりと摂る」が72.8%、「塩分を意識的に摂る」が50.8%だった。熱中症対策をしている人でも、塩分摂取の意識が低いことがわかる。

なぜ熱中症は家の中で起きるのか?

 熱中症にかかった場所を見てみると、屋外施設(公園、遊園地、運動場など)が38.0%、住居が22.7%。とくに住居で熱中症にかかった女性は29.0%、男性は17.1%。家の中でも熱中症対策の必要性を示した。

 熱中症対策は、こまめな水分補給と塩分摂取だけでなく、適切な室温調整も欠かせない。高齢者の熱中症の多くは、室内で発生している。部屋の温度が上がらないように工夫したり、頻繁に温度をチェックすることが大切だ。高齢者は、喉の渇きを感じにくいので、十分な水分補給が欠かせない。

 熱中症といえば、外をイメージする人も多いだろう。だが、緊急搬送された人は、自宅で発症したケースが最も多い。なぜだろうか?

 今の住宅は、密閉性が高く、風通しが悪いため、窓を閉め切って冷房しなければ室内は外気温以上に上がる。しかも、高齢者や体調を崩している人などは、体温の調節機能が衰え、室内にいる割合が高いので、熱中症になりやすい。

 室内での熱中症防止策をまとめよう。

 部屋の温度を27℃以上にならないようにエアコンを使う。窓を開けたり、扇風機や送風機などで風通しを良くする。空気清浄機や除湿機などで部屋の湿度を70%以下に下げる。遮光カーテンで日差しを遮断する。寝る時は枕元に水分を用意しておく。洗濯や掃除などが終わった後に水分補給をする。炊事の時も火を使う場合は、体温が上がりやすいので注意する。入浴時間も長すぎると脱水症状を起こしやすくなるので、入浴時間を短めにする。お茶、コーヒー、アルコール類は、利尿作用があり脱水を促すので、少し控える。

 熱中症対策の基本は、充分すぎるくらいの水分補給と暑さを避けることに尽きる。電気代節約や節電のために、エアコンや扇風機などを使用しないのは危険だ。ムリをしないで、熱中症にならないように、今回紹介した対策を心がけてほしい。
(文=編集部)

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