なぜ朝型は夜型よりも長生きなのか?昼夜逆転で死亡リスクに10%の差

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快眠によって、脳機能、免疫機能、心機能、代謝機能が保たれる

 「栄養、休養、運動、睡眠のバランスこそが、健康の常道」と知っていても、言うは易く実行は難しい。多忙にかまけて、睡眠がおざなりになっている人は、少なくないのでは?

 「睡眠不足がつらい」「休日の寝だめでも疲れが取れない」「ハッと気づくと居眠り運転をしていた」「夜型生活から抜け出せない」「朝起きられない」「シフトワーク(夜勤)で仕事中も眠い」など、不眠の悩みは深く苦しい。

 健やかな眠り(快眠)は、熟眠感、回復感、休養感を自覚できる睡眠だ。十分な快眠と休養があってこそ、 QOL(生活の質)をキープできる。それは、脳機能、免疫機能、心機能、代謝機能などのホメオスタシス(恒常性)を保つ重要な役割を果たしているからだ。

 夜型ライフスタイルによる睡眠不足や睡眠リズムの乱れは、不眠症や睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害だけでなく、慢性不眠による生活習慣病やうつ病の発症のほか、勤務中や運転中の事故などを招くリスクが大きい。

 また、もし「快眠できない」という自覚症状がある場合や、不眠や日中の眠気が1ヶ月以上続くような場合、あるいは、睡眠中に寝言や行動が見られる場合などは、何らかの睡眠障害にかかっている可能性があるので医療機関を受診すべきだ。

もし「眠れない」のなら「6つの質問」によるセルフチェックを!

 さて、「6つの簡単な質問」に答えるだけで、あなたの睡眠障害の症状が分かる、セルフチェック(睡眠医療プラットフォーム)がある。所要時間は約10分。回答の結果、何らかの睡眠障害が疑われたなら、より詳細な診断のための質問に移っていけるので安心だ。

 このセルフチェックは、国立精神・神経医療研究センターの精神保健研究所・精神生理研究部が全国の睡眠医療施設、大学、研究機関の専門家と共同開発したもの。以下の睡眠健康度の診断サイトに掲載されているので、不眠で悩んでいる人はもちろん、そうではない人も、ぜひ試してほしい。

睡眠障害セルフチェック
 
 また、同じく前述の機関が共同開発した、あなたの朝型・夜型の傾向を判定できる「朝型夜型質問紙」も役立つだろう。

朝型夜型質問紙

 さらに、あなたが抱える睡眠問題の有無を簡単に判定できる「ピッツバーグ睡眠調査票」もチェックしてみよう。

ピッツバーグ睡眠調査票

 眠れない、夜中に何度も起きる、朝早く目が覚める、熟睡できない、遅寝が直せない、朝起きるのがつらい、眠気、だるさ、食欲不振、頭痛が続く……。どうしてもダメなら、『眠られぬ夜のために』(カール・ヒルティ/岩波文庫)をベッドの上で開いてみるのも手かも知れない。Godを信じていてもいなくても、恋人がいてもいなくても、眠りに誘ってくれるはずだ。
(文=編集部)

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