ホットヨガは普通のヨガと効果は同じ? それでも汗をかくという行為は……

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ホットヨガは普通のヨガと効果は同じ? 発汗作用が高くても血管機能は改善されないの画像1

ホットヨガは通常のヨガと効果は同じ?(depositphotos.com)

 女性に大人気の習い事に「ホットヨガ」がある。一般的なヨガとの違いは、「温度・湿度が高く、汗をかきやすい環境で行う」点だ。<室温38℃、湿度65%>の場所で行うのが通常となっている。

 アメリカでは以前から人気だったが、いまや日本でも多くのホットヨガスタジオが生まれ、「汗をかくことで血行を促進し代謝もアップする」と謳っている施設は多い。

 だが最近発表された論文(参考文献参照)では、「ホットヨガは通常のヨガを比べて血管機能(血管内皮機能)の改善が高いわけではない」という報告がされた。

ホットヨガは血管機能の改善が高いわけではない

 血管内皮機能は、血管の「収縮/弛緩」など、血管の重要な機能なひとつだ。糖尿病やメタボリックシンドロームなど、さまざまな生活習慣病と関わっている。血管内皮機能を高めることは、心臓や内臓関連の病気を防ぐためにとても重要である。

 ホットヨガは、それらの機能を高めるとして期待されてきていたが、それを否定されたことになる。

 今回報告された最新知見を簡単に説明すると、健康な40〜60歳の52名を①ホットヨガ、②通常のヨガ、③何もしない」の3グループに分け、12週間(①②は週3回実施)過ごし、その前後の血管内皮機能、コレステロール値、身体状態(体重など)を測定したというものだ。

 その結果、「重エネルギーX線吸収法(DXA法)」で測定した体脂肪率は、通常②や③と比べてホットヨガのほうが低かった。

 一方、血管内皮機能は、通常のヨガでは改善したが、ホットヨガではわずかに改善の傾向が認められただけだった。当然ながら「何もしない」グループの改善は認められなかった。さらに、研究期間中の血管内皮機能の変化量を①~③で比較したところ、有意差は認められなかった。

 つまり、ヨガとホットヨガの効果はほぼ同じだ。ホットヨガのほうがたくさん汗をかくために健康に良さそうだが、「血管内皮機能」に関しては通常のヨガでも効果に変わりはないということになる。

三木貴弘(みき・たかひろ)

理学療法士。日本で数年勤務した後、豪・Curtin大学に留学。オーストラリアで最新の理学療法を学ぶ。2014年に帰国。現在は、医療機関(札幌市)にて理学療法士として勤務。一般の人に対して、正しい医療知識をわかりやすく伝えるために執筆活動にも力を入れている。お問い合わせ、執筆依頼はcontact.mikitaka@gmail.comまで。

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