起源も目的もまったく別モノ! ヨガとピラティス、あなたはどっち派?

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ヨガとピラティスってどう違うの?  shutterstock.com

 運動不足がたたり、体じゅうガチガチでコリコリ......。せめてストレッチくらいはしなきゃ、と思いながら街を歩いていたら、駅前のスポーツジムで「ヨガ」と「ピラティス」の体験コースの張り紙を見つけた。これらなら気軽に始められそうだが、はて、ヨガとピラティスってどう違うの?

 実はヨガとピラティスは、起源も目的もまったく異なるものだ。

 ヨガの起源は紀元前2500年ともいわれ、古代インド発祥の修行法として続いてきた。強健で清浄な心身を維持するのが目的で、精神統一のための瞑想もその一部に取り入れられている。

 一方のピラティスは、ドイツ人のジョセフ・ピラティスが考案した「体の各部位を調整し、鍛えるためのエクササイズ」。考案者の名前がそのままエクササイズ名となった。第一次世界大戦で負傷した患者が、入院中のベッドの上でもできるように生み出したトレーニングである。ピラティス氏がニューヨークで、故障の多いダンサーたちに伝授したことからハリウッドや西海岸のセレブにも広まり、日本ではここ10年ほどで都心部を中心にスタジオが増加中だ。

 数千年の歴史をもつ修行法であるつヨガと、20世紀生まれのリハビリエクササイズであるピラティス、両者はまったく異なる来歴をもつ。しかし、ストレス過多、運動不足、姿勢の悪化など、現代人特有の悩みにとっては、呼吸を深くし、こわばった筋肉をほぐして伸ばし、結果的にストレス軽減と血行促進を促す点で、両者の効能は似ている。

 ちなみに、どちらもダイエット効果があるとされるが、それは副次的なもの。自分の体の使い方やコンディションに意識が向くことで、精神的な安定感が増し、暴飲暴食が減るなどのメリットがゆるやかに作用し、継続して続けている人の多くからは「太りにくくなった」「しまりが出てきた」といった声が聞こえる。

あなたはヨガ向き? ピラティス向き?

 では、初心者にとって、どのような人がヨガ向き、ピラティス向きなのだろうか?

◯肉体より精神的疲労が大きい
◯座禅、瞑想が好き。自然と人体の調和に興味がある
◯毎日、忙しさに追われていて、30分程度でもいいから、無心になり、考え事から解放されたい

 そんな人はヨガを試してみるといいだろう。ハマる人は、瞑想と呼吸だけで、何かしらの変化を感じられるはずだ。ヨガには「月のポーズ」「三角のポーズ」など数々のポーズがある。しかし、体の柔軟性が不十分なまま、それらのポーズにこだわると、かえって肩や膝を傷める、というようなケースもある。筋力や柔軟性に自信がない場合は、まずはリハビリ感覚でピラティスを試してみてもいいだろう。

◯腰痛、膝、肩など、はっきりと痛む箇所を自覚している
◯地味な動きでも平気
◯姿勢が悪い、体がゆがんでいるのを実感する

 そういった人は、ピラティスを試してみるのがオススメだ。ピラティスは、体のどこかに痛む箇所があっても、それ以外の場所とインナーマッスルを鍛えながらトレーニングできる。筋肉をムキムキにするのではなく、体幹を鍛え、その結果、肩なら肩、股関節なら股関節と体の部位ごとの可動域をごくわずかずつ広げることで、結果的に体の多くの部位が連動して動くようになり、もともと痛んでいたところにも好作用を及ぼすエクササイズだ。

活躍する女性は、自分なりのコンディショニング法をもっている

 芸能人にもヨガやピラティスにハマる人は多い。インド好きで有名な女優の菅野美穂や中谷美紀はヨガは日常に組み込まれているというし、週5回のヨガで産後の体型を取り戻したモデルの長谷川潤、ラジオDJの住吉美紀はヨガインストラクターの資格をもっている。ピラティスを愛好しているのは元バレエダンサーの草刈民代、テニスプレイヤーの伊達公子、女優の米倉涼子など。タレントの渡辺満里奈が『ピラティス道』という本を出版したのは、まだピラティスが日本で知られていない10年前だった。現代の働く女性には、自分にあうコンディショニング法は必修科目だ。

 慢性的な肩こり、定期的にギックリ腰になるなど、こわばった現代人の肉体には、日常生活にもキケンがいっぱいだ。PCやスマホ操作、デスクワークなどで姿勢が凝り固まりやすいなら、まずは「汗をかく運動」より、手はじめにヨガやピラティスで「体を伸ばす」ところからはじめてみてはいかがだろう。ココロと体を同時にお手入れするヨガ、そしてピラティス。現代人の強い味方になってくれるはずだ。
(文=編集部)

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