笑いに勝る良薬なし! 吉本芸人らが日本初「笑いとがん医療」研究に協力

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注目される「笑い」の健康効果(depositphotos.com)

 「笑う門には福来たる」――。昔から伝わるこのことわざを、超高齢化の現代に実現する、本格的な取り組みが始まった。

 1月10日、大阪府立病院機構・大阪精神医療センター(大阪府枚方市)が、「笑いの総合商社」の異名を持つ吉本興業と連携して、「笑い」を「認知症の予防」に取り入れる実証研究を全国で初めて行うと発表し注目を集めているのだ。

 1月31日には、吉本興業のお笑いタレントが加わった初のイベントが開催された。プロジェクトの対象となったのは、2017年9月から同センターで認知症予防プログラムを受けている60歳以上の市民30人である。

 この日は脳機能トレーニングの後、吉本興業が考案した面白いスポーツ「よしスポ」に挑戦。若手タレントと一緒にトイレットペーパーで足を縛って慎重に走る「二人そっと三脚」や、飛ばしたジェット風船をバケツでキャッチする「リップキャッチ」を楽しんだ。

 今後は観客の高齢者らを笑わせながら、要所要所で質問を投げかけるなどして、記憶力を活性化させるコントも企画している。3月までに合計4回実施し、参加者に対する認知機能テストから有効性を科学的に検証した上で、今夏には実証結果を公表する予定だ。

 同センターの担当者は「芸人さんは観客との掛け合いで笑いを生み出す『客いじり』のプロ。楽しい気分で学習すると記憶力が高まるとの研究報告もあり、効果に期待がもてる」(YOMIYRI ONLINE 2018年1月11日)としているそうだ。

難病のジャーナリストが「笑い」で回復

  

 ところで「笑う門には福来たる」ということわざを、まだ「根拠のない迷信」か「おまじない」のようなものだと思っている人はいないだろうか? 

 近年では「笑い」が心身の健康に及ぼす効能を明らかにした報告が次々となされ、科学的にどんどん実証されている。

 この流れのきっかけとなったのは、アメリカのジャーナリスト、ノーマン・カズンズ氏だ。1964年に膠原病の一つである難病「強直性脊椎炎」と診断されたカズンズ氏は、闘病生活に「笑い」を取り入れることで驚くべき回復を遂げ、1976年にその体験談を論文として発表した。

 カズンズ氏は連日ユーモア全集を読み、喜劇映画やコメディ番組を見て、10分間、大笑いすると、辛い痛みがやわらぎ、ぐっすり眠ることができるようになった。さらに検査値も大きく改善され、数カ月後には「不治の病」から元の仕事に戻ることができたという。

 難病の自己免疫疾患に対して「笑い」が治療効果を発揮したという事実は、当時の医学界に衝撃を与えた。そして、その後の研究で、「笑い」は体内のウイルス感染やがん細胞と闘う免疫系の「NK(ナチュラルキラー)細胞」を活性化させることが明らかになった。

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