「界面活性剤」が「皮膚のバリア機能」に悪影響を
化粧をする女性は、夜はクレンジング剤と洗顔料でダブル洗顔を行った後、化粧水や乳液などをつけることが多いだろう。
クレンジング剤・洗顔料・乳液・クリームに共通して含まれているのが「界面活性剤」である。界面活性剤は水と油をなじみやすくする物質だが、池田医師によると「皮膚のバリア機能」に悪影響を及ぼしているのが、それだ。
「私たちの皮膚の表面は、皮脂と汗が混じり合ってできた皮脂膜で覆われています。皮脂膜は角質層を守っているのですが、界面活性剤が作用すると皮脂が角質層から落ちていき、皮脂膜が形成されにくくなります。角質層に含まれている保湿成分も同様に、界面活性剤で洗い流されてしまうのです」