炎症性皮膚疾患「酒さ」による赤鼻や肌荒れの犯人は……赤ワインではなく白ワイン!

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「酒さ」の原因は赤ワインではなく白ワインだった!(depositphotos.com)

 肉料理には苦味が特徴の赤ワイン、魚料理には淡白な苦味と酸味と甘味の白ワイン、という飲食上の相性はよく知られている。

 では、もっぱら赤のみを好んで嗜んできたあなたは、赤ワインが「『酒さ』を引き起こす飲みもの」として特定されてきた黒歴史をご存じだろうか?

 「酒さ」とは、眉間や鼻や頬などの顔面や首部分に赤みや紅潮が表われ、俗に「赤鼻」と呼ばれるのも症状のひとつ。中高年以降の発症が多いが、その名称どおり「酒を飲んでいるかのように見える」のが特徴であるが、実際の飲酒に関しては「赤ワイン」が悪者扱いされてきた。

 「エ~ッ、今さらそんな事を教えられても……私の血は赤ワインでできているって公言してきた私の飲酒歴を是正せよ、今夜から白に変えろとでも仰るのォ!?」

 いいえ、どうか御安心を。実はそんなワイン神話、酒さをめぐる従来の紅白判定を覆すような最新知見が、4月20日の『Journal of the Amercan Academy of Dermatology』(オンライン版)に掲載された。

肌に悪いのは赤ワインより白ワイン?

 むしろシャルドネ(白ワインぶどう品種の王様)のグラスワインを嗜むほうが、肌にとってはよろしくないのかもしれない――。

 そんなピリッと酸味の効いた逆転見解を報告したのは、米ブラウン大学皮膚科・免学助教授のWen-Qing Li氏を筆頭著者とする研究陣だ。

 彼らは今回、慢性の炎症性皮膚疾患である「酒さ」発症について、アルコールの果たす役割という点に着目した。研究に際しては、1991~2005年に看護師健康調査(Nurses'Health Study)Ⅱに参加した約8万3000人の女性の傾向を追跡調査。

 その14年間にわたる調査期間中から、4年ごとの飲酒に関する情報を取捨選択して精査した結果、そのうちの約5000人が新たに酒さを発症している事実が判明した。

 分析によれば、アルコール摂取量が増加するに伴い、酒さリスクは有意に上昇していた。とりわけ「白ワインと蒸留酒(ウイスキー、ブランデー、ウォッカなど)が有意に関連している」という意外な傾向も読み取れた。

 具体的には、まったく飲酒しない人に比べて、白ワインを月1~3杯程度飲む人は酒さリスクが「14%上昇」し、週5杯以上嗜む人の場合は実に「49%上昇」との高リスクが認められた。

 この週5杯ペースが蒸留酒(前掲以外に泡盛、ジン、ラム、テキーラなどもそう)の嗜みであれば、「29%上昇」の酒さリスクだった。

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Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

大阪市内のクリニック勤務。1987年 産業医科大…

吉田尚弘

精神保健福祉士。フリージャーナリスト。1977年…

里中高志

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授…

西郷和真