連載「病理医があかす、知っておきたい「医療のウラ側」」第20回

「乳がん」の増加は牛乳・乳製品・牛肉の食べ過ぎ!? エストロゲンの濃度が引き金に

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閉経後に乳がんや子宮内膜がん(子宮体がん)のリスクが高まる理由

 太ると脂肪細胞が増える。脂肪と同じように、甘いもの(糖質)を取りすぎると、余った糖質は体内で脂肪に変換されて、脂肪細胞に貯められる(肝細胞に中性脂肪=トリグリセリドが貯まると脂肪肝になり、動脈壁にコレステロールが貯まると動脈硬化になる)。

 脂肪細胞には、テストステロン(男性ホルモン)をエストロゲンに変える酵素(アロマターゼ)が含まれている。つまり、エストロゲン産生工場である卵巣の機能が停止した閉経後に肥満になると、血中のエストロゲン濃度が高まる。

 閉経後は、どうしても太りやすい。そのため結果的に、乳がんや子宮内膜がん(子宮体がん)のリスクが高まるというわけ。

 乳製品や高い牛肉のステーキを控える(適量にする)、そして植物線維の多い和食(ご飯とみそ汁)に切り変える。こうすることで、乳がんだけでな大腸がんのリスクも減るだろう。そのうえで、糖質、脂質を少し控えめにしたバランスのよい食事を心がけよう。

連載「病理医があかす、知っておきたい「医療のウラ側」」バックナンバー

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