シリーズ「子どもには絶対に使ってはいけない生活用品」第25回

<イチゴ狩り>の前に必ず知っておきたい、農薬の使用実態と残留農薬の検査結果

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生物農薬を使っていても決して安全ではない!

 プロシミドンのような化学農薬を避け、生物農薬を使っているイチゴ農園も増えているが、生物農薬だから環境にも人体にもやさしいと思い込むのも危険といえる。

 茎葉が溶けるように腐り、さらに病気が進行すると灰色のカビに覆われたようになるイチゴの「灰カビ病」対策にバチルス属細菌が生物農薬として利用されているが、その補完剤としてクリーンアップという農薬が使われることが多い。

 このクリーンアップには銅剤が加えられているのだ。イチゴに残留していれば、銅による薬害が心配される。銅(酸化銅)の毒性については、「経口摂取後に腎臓、肝臓に影響を与えることがある。これらの影響は遅れて現れることがある」(国際化学物質安全カード)と、指摘されている。

 イチゴ狩りに行くときは、少なくとも、これら農薬の使用有無を確認することが大切だ。ホームページなどで害虫の防除記録、イチゴの残留検査結果などを公開している農園も多くなっているので、慎重に選ぶことで農薬の危険性を回避できる。

 そして、イチゴ狩りの際は、大きなペットボトルを必ず持参してほしい。水洗いをしてからイチゴを食べるようにすればさらに安全性は増す。

 イチゴ狩りでも家族の安全には留意しておきたいものだ。


シリーズ「子どもには絶対に使ってはいけない生活用品」バックナンバー

郡司和夫(ぐんじ・かずお)

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法政大学卒。食品汚染、環境問題の一線に立ち、雑誌の特集記事を中心に執筆活動を行っている。主な著書に『「赤ちゃん」が危ない』(情報センター出版局)、『食品のカラクリ』(宝島社)、『これを食べてはいけない』(三笠書房)、『生活用品の危険度調べました』(三才ブックス)、『シックハウス症候群』(東洋経済新報社)、『体をこわす添加物から身を守る本』(三笠書房・知的生き方文庫)など多数。

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