シリーズ「子どもには絶対に使ってはいけない生活用品」19回

激安「食パン」の正体は!? 残留農薬にまみれた3等粉で作った「添加物の固まり」

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激安パンの正体は!?(shutterstock.com)

 あるスーパーで、「6枚100円」を切る激安の食パンが売られていた。食パンの相場は、6枚150円前後。その原材料名表示を見ると、次のようになっていた。

原材料名:小麦粉、砂糖混合異性化液糖、ショートニング、食塩、パン酵母、脱脂粉乳、乳化剤、酢酸Na、イーストフード、V.C、(原材料の一部に小麦、乳、大豆を含む)

 激安のカラクリは小麦粉の質と添加物にある。

 小麦粉は含有する灰分(かいぶん:ミネラル)の量によって、特等粉、1等粉、2等粉、3等粉、末粉まである。食パンは灰分量が少ない1等粉を使用するが、学校給食のパンなどは安い3等粉を使用している。激安パンも同様だ。

 3等粉を使えば安いパンが作れるが、大きな不安がある。3等粉は、残留農薬が最も付着している小麦の外皮に近い部分が使われている。激安パンに使われる小麦粉の原料となる小麦は、米国産が大半。これらは現地で船積みされる前に、有機リン系殺虫剤の「マラチオン」「クロルピリホスメチル」などで殺菌・消毒されているからだ。つまり3等粉には、そうした殺虫剤が最も多く残留している可能性が高い。

3等粉でおしいしいパンを作るには添加物の力が必要!?

 また、3等粉ではおいしいパンは作れない。それを「おいしく」させるためには、添加物などの力が必要となる。激安パンの製造方法は次のようなものだ。

 まず3等粉に、砂糖混合異性化液糖、ショートニング、食塩、脱脂粉乳を加え、保存のきく冷凍パン生地を大量に生産する。

 砂糖混合異性化液糖は、果糖またはブドウ糖を主成分とする糖で、遺伝子組み換えトウモロコシが原料。砂糖に比べ格段に安い価格で取引されている。また、ショートニングはマーガリンのことで、トランス脂肪酸を多く含むため心臓病の原因になると世界的に規制の動きが強まっている。

 先に記した「原材料名」にある「パン酵母」とは、パン生地を発酵させるイースト菌のこと。また、「イーストフード」はイースト菌の栄養源として使用されている添加物。これには塩化マグネシウムや塩化アンモニウムなど16物質あるが、具体名は記されずに「イーストフード」と一括名で表示される。

 ちなみに、冷凍パン生地ではイースト菌は凍結障害を起すので、多量のイースト菌とイーストフードが使用される。Ⅴ.C(アスコルビン酸)もイースト菌のエサになる。

 乳化剤はショートニングを混じり合わせるための添加物で、通称「モノグリ」と呼ばれる「グリセリン脂肪酸エステル」が使われる。酢酸Naは食パンの保存効果向上を狙って添加されている。

 このように「添加物の固まり」が激安パンの正体なのだ。

シリーズ「子どもには絶対に使ってはいけない生活用品」バックナンバー

郡司和夫(ぐんじ・かずお)

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法政大学卒。食品汚染、環境問題の一線に立ち、雑誌の特集記事を中心に執筆活動を行っている。主な著書に『「赤ちゃん」が危ない』(情報センター出版局)、『食品のカラクリ』(宝島社)、『これを食べてはいけない』(三笠書房)、『生活用品の危険度調べました』(三才ブックス)、『シックハウス症候群』(東洋経済新報社)、『体をこわす添加物から身を守る本』(三笠書房・知的生き方文庫)など多数。

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郡司和夫
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テストステロン(男性ホルモン)の存在に着眼し、AGA(男性型脱毛症)治療、男性皮膚治療、男性更年期、前立腺がんのサポート、男性不妊など、男性の外見や内面の健康に関わる様々な治療を独自の視点から行うメンズヘルスクリニック東京(東京・丸ノ内)の小林一広院長。第3回目は「男性妊活・男性力」について。
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