連載「“国民病”腰痛の8割以上はなぜ治らないのか」第24回

腰痛治療の新たな救世主「読書療法」~あなたの腰痛は脳に原因が……

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133462436.jpg腰痛に関する本を書を読んだだけで腰痛が治ったという報告も?(depositphotos.com)

 国民病とも言える腰痛。多くの人が苦しんでいるため、そのぶん多くの治療法(怪しいものも含めて)が生まれている。その中で、一見すると怪しげだが、実は非常に効果的なのが「読書療法」である。

 読書療法とは、その名の通り「読んで治す」。元々は「精神療法の一つで、患者に読書をさせて治療に役立てること」という由来がある。腰痛に「精神療法」? と思われるかもしれないが、慢性化している腰痛には心理的要因や破局的思考の関連は知られるようになってきた。

 読書療法は、その心理的な部分に働きかけることで効果を発揮する。<読むだけ>で効果をもたらすのだが、現在はより広い意味で使われており、正しい知識を得たり、他人の体験談を知ったりするも含めて「読書療法」と呼ばれている。

正しい知識を得るだけでも腰痛は克服できる

 なぜ、読むだけで腰痛が治るか?

 腰痛が慢性化してしまう原因の一つには、<腰痛に関する正しい知識の不足>が挙げられる。急性腰痛(ギックリ腰など)のときに適切な処置を行わなかったり、我流で判断して、結果的に誤った処置の末に慢性化したり……。

 書物で正しい知識が得たならば、腰を痛めても適切な処置を選択しやすくなる。たとえば、これまでの定説とは反する<腰痛後の過度な安静は回復を遅らせる>というのが、常識になりつつある。だが、安静な期間をとり過ぎて、自ら治癒を遅らせていまう人は少なくない。

 そこに正しい知識を得るだけでも、自分の常識は間違っていたんだな」と気づく事ができる。よって、読書によって腰痛に関しての正しい知識を得るだけでも、効果を発揮する事が可能である。

三木貴弘(みき・たかひろ)

理学療法士。日本で数年勤務した後、豪・Curtin大学に留学。オーストラリアで最新の理学療法を学ぶ。2014年に帰国。現在は、医療機関(札幌市)にて理学療法士として勤務。一般の人に対して、正しい医療知識をわかりやすく伝えるために執筆活動にも力を入れている。お問い合わせ、執筆依頼はcontact.mikitaka@gmail.comまで。

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三木貴弘
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過剰医療を招く一因ともいわれる、わが国の医療機関への「出来高払い制」。国民皆保険制度によって恵まれた医療を享受できる一方、<お薬好き>の国民性も生み出す功罪の両面がある。薬は必要なときに、必要な分だけ――限りある医療資源を有効に使う私たちの賢い選択とは? とりうみ小児科の鳥海佳代子院長に訊く。

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