アンダーヘアの処理で性病に感染!?<陰毛を頻繁に処理する人>ほど性行為の回数が多い?

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年齢や性交渉を調整しても陰毛処理でリスクが80%高く

 研究では、全体として陰毛処理をしている人は年齢が若く、性行動が活発であり、性交渉の相手の数が多い傾向がみられた。しかし、年齢や性交渉をした人数について調整してもなお、1度でも陰毛を処理したことがあると回答した人は性感染症リスクが80%高かった。

 また、定期的に陰毛処理をする利点として、毛ジラミのリスクが低減することもわかった。毛ジラミは陰毛の中で繁殖するため、処理をしない人はリスクが倍増すると、研究著者らは報告している。

憂うべき日本の性感染症事情

 と、ここまでは海の向こうの話題だが、性感染症に関して日本は憂うべき事態だ。

 国立感染症研究所は2016年12月6日、11月27日までに報告された梅毒の患者数が4077人になったと発表。同研究所の報告では、2010年以降、梅毒の報告数は増加傾向に転じている。

 厚生労働省も2016年、「梅毒の感染者数の増加傾向」に注意喚起を促している。2014年の感染者数が過去10年で最高、10年前の3倍水準という由々しき事態が調査で判明したからだ。
*関連記事「知ってますか? 日本で「梅毒患者」が急増! 女性の感染が5年で5倍、全体の3割に」

 また、先進国のなかでは、ほぼ唯一といえるほど「HIV(エイズウイルス)」感染者の増加が続いている。厚生労働省は昨年、12月1日の「世界エイズデー」で人気アニメ「美少女戦士セーラームーン」を用いた性感染症の啓発を発表し、HIV無料検査を実施するなど、普及啓発イベントに取り組んでいるのだが……。

 興味深いレポートとなった、今回のアンダーヘアの処理をめぐる性感染症のリスク報告。もちろん、陰毛処理の有無よりも、正しい予防知識と安全なセックスが性感染症を防ぐ大前提である。
(文=編集部)


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世界的に増加する性感染症の実態 後編 あおぞらクリニック新橋院内田千秋院長

前編『コロナだけじゃない。世界中で毎年新たに3億7000万人超の性感染症』

毎年世界中で3億7000万人超の感染者があると言われる性感染症。しかも増加の傾向にある。性感染症専門のクリニックとしてその予防、検査、治療に取り組む内田千秋院長にお話を伺った。

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