摂食障害による激やせは心停止による突然死に至るリスクが(shutterstock.com)
12月1日、15歳の誕生日を迎えた愛子さま。9月中旬から体調不良のため長期休学中だ。報道写真では大人っぽく見えるものの、「摂食障害による激やせではないか」と懸念する声も強い。
精神科医の片田珠美氏によると、体重が30kgを切ると栄養失調に陥り、免疫力が低下するため、病気にかかりやすく、心停止による突然死に至るリスクが一気に高まる。摂食障害は精神疾患の中でも死亡率が高く、約10%を占めるという。(2016年12月11日NEWSポストセブン)
今回は神経性無食欲症(拒食症)と神経性大食症(過食症)の恐怖を探ってみよう。
宮沢りえもも中森明菜も悩まされた拒食症の恐怖!
摂食障害に苦しんだ痩せ美人と言えば、不倫破局で拒食症に追い込まれた女優の宮沢りえさん、失恋スキャンダルに巻き込まれた歌手の中森明菜さん、非業の死を遂げたダイアナ元妃、「イエスタデー・ワンスモア」のカレン・カーペンターさん、元フィギュアスケーターの鈴木明子さんも思い出される。
宮沢りえさんは22歳の時だった。一部の報道によると、故・中村勘三郎さんとの不倫破局をきっかけに拒食症になったといわれている。不眠、精神不安、アルコール依存、生理不順。流動食しか受けつけない。体重はおよそ30kgに激減。骨の浮き出た悲惨な姿を見せた。体が勝手に動くチック症の症状や、食べ物に虫が這う幻視もあったらしい。想像するだけで恐ろしい。
中森明菜さんの場合は、交際していた近藤真彦さんに別の女性との噂が出たことから、1989年7月11日、手首を切って自殺未遂へ。恋愛は破局し、拒食症になったといわれている。2010年からも体調不良を訴え、活動を4年間休止した。
その一方で、摂食障害を患ったダイアナ元妃は、克服後に支援団体の集会で体験談を話し、患者を励ました。ちなみに英王室では、キャサリン妃も拒食症でないかと取り沙汰されている。
1983年に亡くなったカーペンターズのカレン・カーペンターさん(享年32)は、現実と虚像のギャップに悩み続ける。痩せれば兄や母に褒めてもらえるという承認欲求が募る。やがてダイエットサラダだけの食事になり、体重は30㎏台にダウン。摂食障害による心臓麻痺が死を早めた。
元フィギュアスケーターの鈴木明子さんは大学1年の頃に発症。体重は48kg から32kgまで急降下。見られるスポーツだから体型を意識し過ぎたらしい。母からの「できて当然!」という無言のプレッシャーも引き金になったという。