>  >  > 「都会」と「田舎」でこれだけ違う<脳ストレス>

「都会」と「田舎」でこれだけ違う<脳ストレス> 都市生活者は不安障害やうつ病のリスクが増加

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
457572232.jpg

田舎のほうが長生き?(shutterstock.com)

 今、田舎暮らしを希望する人が増えている。

 『産経WEST』によると、大阪に拠点を置くNPO法人の応じた田舎への移住に関する相談や面接が、この4年間で1.5倍に増えたという。相談者の半数以上が、若者や40代までの子育て世代だ。

 ふるさと回帰支援センター、および大阪ふるさと暮らし情報センターの各調べでは、東京に住む人が希望する移住先のトップ3は、長野県・山梨県・島根県。大阪では、和歌山県・岡山県・兵庫県だ。

 都会であくせく働いても「アベノミクス」の恩恵を受けられず、現実には収入は横ばいという人が大半である。ならば、生活費のかからない田舎でのんびり暮らすのも選択肢のひとつ、という思考になって不思議ではない。

 なによりも、都会はストレス要因が多い。それどころか、都会での生活はリスクが高いかもしれない。研究報告によると、田舎よりも都市部のほうが精神疾患にかかる率が高いという。

都市部の生活は脳がストレスフルに

 独ハイデルブルグ大学のメンタルヘルス中央研究所は、2011年に行った研究で<都市部の生活者の方が脳へのストレスが大きい>ことを明らかにし、英国の科学誌『ネイチャー』に論文発表した。

 具体的には、脳にある扁桃体と前帯状皮質の2カ所で大きなストレス反応を示したという。扁桃体は、不安や恐怖など主に負の感情を司る部分でストレスと関係が深く、うつ病や不安障害に大きく影響するとされている。

 扁桃体は、感じたストレスや不安に対し、心身がうまく対応するよう働く器官だが、ストレスを受け続けると過剰反応となり、それが病気の原因になることもある。

 また、前帯状皮質は、血圧や心拍数などの自律神経や認知機能を司る部位で、扁桃体の活動を抑える役割をする。

 この扁桃体と前帯状皮質の機能的結合が弱くなるほど、不安・抑うつ傾向が強まることを、国立精神・神経医療研究センターの研究グループが解明し、2013年に論文発表した。

 ポーランドの社会文化をテーマとした週刊誌『プシェクルイ』が明らかにしたところによると、都市生活者は田舎暮らしの人よりも、不安障害が21%、さらには気分障害(うつ病)が39%も高い確率でかかるという分析報告がある。

 2005年には、都市部で育った人が統合失調症にかかる確率が、田舎暮らしの2倍という調査報告も上がり、関係者を驚かせた。

除菌で虫歯と歯周病を予防する「3DS」~薬を塗ったマウスピースを5分間はめるだけ
インタビュー 口腔内を除菌して全身疾患を予防する「3DS除菌」② 鶴見大学歯学部・探索歯科講座 花田信弘教授/山田秀則助教

第1回:口腔内の雑菌は100億個以上~<除菌治療>が歯周病と生活習慣病を防ぐ!
虫歯や歯周病の原因菌が、生活習慣病を引き起こす発症リスクになることがわかっているため、今後は虫歯や歯周病を直接治療するだけに留まらず、「予防歯科」の必要性が近年ますます高まってくる。鶴見大学歯学部付属病院では、3DSという治療法を用いて、歯科治療のみならず、全身疾患の予防を目的に画期的な専門外科を開設している。

日本中毒学会評議員(同学会クリニカルトキシコロジ…

横山隆

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法…

郡司和夫

理学療法士。日本で理学療法士として勤務した後、豪…

三木貴弘