脳内ループする音楽から解放される3つの方法(shutterstock.com)
誰しも、ある音楽が耳にこびりついて離れない、頭の中で一日中ぐるぐると同じ曲が流れる、そんな経験があるだろう。嫌いな曲というわけでもないが、あまりにも繰り返し流れ続けるので、うんざりするものだ。
ありがちだが日常に埋もれている、この名もない現象は、英語では「イヤーワーム(earworms)」と名付けられている。イライラした気分になる、れっきとした「症状」だ。
今、世界で話題沸騰中、ピコ太郎の『ペンパイナッポーアッポーペン(以下PPAP)』がまさにそれ。拭い去りがたく、ついまた聴きたくなるループフルな曲だ。
雑誌「CanCam」(小学館)のテレビCMへの出演、人気番組『セサミストリート』とコラボレーション、大みそかのNHK紅白歌合戦に初出場と快進撃だ。
ループフルな曲の特徴は、すでに広く知られている。特定のメロディが速いテンポで何度も何度も繰り返されるしつこさと、しかし、一風変わった間合いと反復の仕方だ。どこかうんざりしていても、つい「耳」が引きつけられ、「頭」にこびりつく。
旋律をうまく取り入れたヒット曲
そのため、曲のクオリティに関わらず、ヒットしやすい傾向がある。世のヒット曲には、この旋律をうまく取り入れたものが多い。次に挙げるのは、頭の中でループしやすい曲のトップ10だ。
1. Bad Romance - Lady Gaga
2. Can't Get You Out Of My Head - Kylie Minogue
3. Don't Stop Believing - Journey
4. Somebody That I Used To Know - Gotye
5. Moves Like Jagger - Maroon 5
6. California Gurls - Katy Perry
7. Bohemian Rhapsody - Queen
8. Alejandro - Lady Gaga
9. Poker Face - Lady Gaga
いずれも世界的なヒット曲だ。Lady Gagaが3曲ランクインしているのも興味深い。
この<旋律>をうまく取り入れた語学学習サイトもある。「Earworms Learning」では、ループフルな音楽に乗せて、新しく覚えたい言葉を何度も繰り返す、「ミュージカル脳トレ」という手法を使っている。
そう、ループフルな曲は、私たちをしっかり掴んで離さない粘着質なものだ。