シリーズ「AIと医療イノベーション」第4回

世界初のサイボーグ型ロボットスーツ「HAL医療用下肢タイプ」が医療保険の適用に!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
cyberdyne_HAL.jpg

医療保険が適用された「HAL医療用下肢タイプ」(画像はサイバーダインのHPより)

 日経デジタルヘルス(2016年9月2日)によれば、筑波大学発のベンチャー企業サイバーダインは、リハビリ歩行訓練に役立つサイボーグ型ロボットスーツ「HAL医療用下肢タイプ」が緩徐進行性の神経・筋難病疾患の患者に医療保険が適用されることが決定し、大同生命保険と業務提携契約を締結したと発表した。

 患者の歩行機能を改善するロボット治療機器の初の医療保険適用となった。サイバーダインは、ロボット医療機器開発企業として世界で初めてISO 13485(医療機器)認証を取得している。

 2015年3月25日、サイバーダインは、ロボットスーツ「HAL医療用下肢タイプ」の神経・筋難病疾患に対する薬事承認を申請。11月25日、厚生労働省の承認を取得後、保険適用を申請。今年1月27日、中央社会保険医療協議会(中医協)の承認を得ていた。

 ロボットスーツ「HAL医療用下肢タイプ」は、どのようなロボットだろう? サイバーダインのHPを覗いてみた。

 HAL(Hybrid Assistive Limb)は、身体機能を改善・補助・拡張できる世界初のサイボーグ型ロボットだ。装着するだけで、人・機械・情報を融合し、身体の不自由な人をアシストしたり、脳神経系の運動学習を速める。WIPO(世界知的所有権機関)の国際特許(Notable Invention)の認定を受けている。

HALはどのような仕組みで動くのか?

 どのような仕組みで動くのだろう?

 HALを装着して筋肉を動かすと、脊髄の運動ニューロンから筋肉に神経信号が伝わり、皮膚表面に現れた微弱なBES(生体電位信号)を筋骨格系が読み取るため、下肢関節が動く。

 つまり、HALに内蔵された角度センサ、足底荷重センサ、体幹絶対角度センサの情報と、装着した人の皮膚表面に現われたBSE(生体電位信号)の情報が一体化することによって関節のパワーユニットが駆動(スパーク)し、下肢関節が活発に動くのだ。

睡眠障害治療の新たな幕開け!個人に必要な睡眠の「量」と「質」を決める遺伝子を探せ
インタビュー「睡眠障害治療の最前線」後編:筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構・佐藤誠教授

前編『『人間の「脳」は7時間程度の睡眠が必要! 本当のショートスリーパーは100人に1人程度!?』』

ひとくちに睡眠障害といっても、さまざまな症状がある。1990年代後半から脳内に眠気を誘う「睡眠物質」を探す研究にスポットライトが当たり、2018年からは睡眠の質と量を決める遺伝子の解析も進められている。今回は睡眠障害について、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の佐藤誠教授に話しを聞いた。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

医療法人社団 三喜会 理事長、鶴巻温泉病院院長。…

鈴木龍太

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法…

郡司和夫

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

横山隆