悪い歯科医がはびこる原因は治療費を貢ぐ患者がいるから!ダメな歯科医院の見抜き方は?

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ダメな歯科医院の見抜き方は?(shutterstock.com)

 「その国」の歯科治療費は現在、経済協力開発機構(OECD)加盟先進国平均の10分の1。米国の専門医と較べたら20分の1、いや、比較対象によっては30分の1もの開きがある。

 また、10年程前の時点では、同先進国平均の6分の1から8分の1、米国比で12分の1から20分の1だったというから、「その国」の歯科治療費がいかに「世界相場から置かれていってるか」がわかるというもの。

 「その国」とは他でもない、国民皆保険のわが国、ニッポンである。

 いま話題の一冊『歯医者の99%は手抜きをする』(竹書房刊)はタイトルもド直球(いや、死球か?)ならば、帯の惹句でも「なぜなら、そうしないと儲からないから」と、かなり刺激的な内容を示唆している。著者の歯学博士・長尾周格氏(稲毛エルム歯科クリニック)は言う。

 「日本の保険診療は世界に誇る最高のシステムだと堤未果さん(ジャーナリスト)は仰る。じゃあ、なんでこんなに日本人の口の中をぐちゃぐちゃにしてるんだ、明らかにおかしいだろ! と。結局、悪い歯医者が世にはびこる最大の原因は、彼らに治療費を貢ぐ患者がいるからですよ。お医者様は偉いという医療信仰から成り立っているんですよ」

治る歯も治らない口腔アリ地獄

 長尾氏がWHO調査に基づき一部独自に算出した結果では、人口10万人当たりの日本の歯医者数は74人。米国153人、英国97人、スウェーデン80人、ドイツ75人などの先進諸外国比でも、辛うじてフランス67人よりは上、巷間いわれる「過剰気味の歯科医師界」は見当違いな見立てだとわかる。

 「厚生省の調査結果(平成23年)によれば、歯科医の1日平均来院患者数は全国平均で20.0人。東京都にいたっては15.3人しかいませんから、採算の目安とされる1日あたり30人とはほど遠い。その目標値自体が間違っているし、実質30年以上も変わらない厚労省の歯科医療費抑制政策によって、日本の保険歯科診療はいびつに歪んでしまったわけです」

 普通の(良心的な)経営努力のみでは成り立たない斯界では「健全でない経営努力」が横行する。長尾本によれば、①診療の質を極限まで下げること、②架空請求や水増し請求などの不正請求を行うこと、③保険外の診療を患者に売りつけ、ぼったくること、この3つの「悪しき経営努力」が行なわれているという。

 「うちのクリニック(=保険外診療)にも、他の歯医者で本来は削る必要もない歯を何百万円もかけて全部削って、という患者さんが来る。その治療も適当ですから、全部やり直して治そうと見積もれば、優に400万~500万円はかかる。僕がもし患者さんだったら、その歯医者を訴えたいとは思うけれども、日本の医療訴訟はまず勝ち目がないからやりきれないですよね」

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