「腹上死」は30~40代に多い! 性交中に突然死する仕組みとは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
302476307.jpg

性交死は30~40代の男性に多い!?(shutterstock.com)

 「腹上死」と聞いて、「角川映画『Wの悲劇』の冒頭に出てくるアレね」と反応するのは、昭和世代の邦画ファン。一方、「ドラマ『新・牡丹と薔薇』で初めて知った」と返してくるのは、今どきの昼ドラマニアだろう。

 波乱万丈・急転直下の愛憎劇、略称『ボタバラ』。満面笑みでの「性交死」シーンは、SNS上で「腹上死」が急上昇ワードにランク入りするほど話題を呼んだ。

 そんな「ボタバラ現象」が海を越えて飛び火したわけでもなかろうが、高齢入りしても旺盛な性欲と心疾患リスクの関連性について、最新の医学的報告が公表されたので紹介しておこう。

性的やんちゃオヤジは心疾患が脆弱!?

 注目の論考を執筆したのは、米ミシガン州立大学社会学准教授であるHui Liu氏らの研究班。彼らの成果は『Journal of Health and Social Behavior』(9月6日オンライン版)に掲載された。

 性的にやんちゃな高齢男性と平均的紳士との健康上の相違が判明したのは、全米社会生活・健康・加齢プロジェクト(NSHAP)に参加した2200人以上の高齢男女の実態(調査回答)に基づく解析からだ。

 この「高齢者の性行動」に関する調査は、5年の経年を挟んで2回行われた。1回目(2005~2006年)の調査当時、対象男女の年齢幅は57~85歳。2回目がその5年後であるから、彼らはそれぞれ62~90歳まで高齢度を増している計算となる。

 この調査では、「過去1年間に性交渉はありましたか?」という共通の質問事項が設けられた。つまり、1回目の回答時点では全員が55歳を越えてからの性交渉体験を問われ、2回目では60歳以上での「現役ぶり」を聞かれたというわけだ。

 注目の結果はこうだった――。

 男性の場合は、5年前(57~85歳)の時点で「この1年間で性交渉あり」が約70%を占めたが、5年後(62~90歳)は約50%まで減少。60歳を過ぎてまだ半数が現役組で占められているのは立派(?)なほうだろう。

 というのも、女性の場合、最年少者が50代半ばの5年前でも「この1年間で性交渉あり」が半数を割る約40%、さらに5年の月日が流れたら約23%まで減少しているからだ。

 やはり、男性のほうがぎんぎらぎんでヤル気あり、その現役比の性差は著しい。実際、男性陣は性交渉の頻度も高く(交渉相手の詳細は不明)、自らの性生活に「身体的にも極めて満足している」と回答している層が多かった。

「がん免疫療法」の情報が氾濫~正しい知識を得るのが<がん克服>のカギ
インタビュー 進行がんは「免疫」で治す 第1回 昭和大学教授 角田卓也

<第4の治療>として注目されている「がん免疫療法」。がん免疫療法の最前線で研究を続けてきたエキスパートである昭和大学の角田卓也教授に、その種類と効果、実績などを元に、一般の人が「正しく治療法を選ぶための知識」について訊いた。

精神保健福祉士。フリージャーナリスト。1977年…

里中高志

滋賀医科大学社会医学講座(法医学)教授、京都府立…

一杉正仁

大阪市内のクリニック勤務。1987年 産業医科大…

吉田尚弘