シリーズ「オルガスムのサイエンス 性的快楽と心身と脳の神秘を探る!」前編

女性のオルガスムの感覚は十人十色!男性は週3回以上の性交で心臓発作、心筋梗塞が半減

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
new_bed0822.jpg

オルガスムで病気による死亡リスクが低下(shutterstock.com)

 「彼が動きはじめると、彼女の中で突然でどうすることもできないオルガスムが目覚め、奇妙な戦慄が彼女の内側で波紋となって広がっていった」――。

 デーヴィッド・ハーバート・ローレンス『チャタレイ夫人の恋人』は、森番の男メラーズと衝動的な情事によって性の歓びに目覚めたチャタレイ夫人を描いた性愛小説。そのあからさまな性描写は「チャタレイ裁判」で性愛論争を巻き起こした。

 性的快感の絶頂、オルガスム。古代ギリシア語の「熟する/満ちる」に由来する。チャタレイ夫人が達したオルガスムは、どのような感覚だろう? オルガスムに達している瞬間、心身に何が起きているのだろう?

オルガスムの生理学的・心理学的・脳科学的な解釈は?

 オルガスムは生理学的に見れば、性的な緊張から解放された瞬間に全身の骨格筋や骨盤周辺の筋肉の収縮、呼吸数や心拍数の急増、血管の充血、瞳孔の拡散などが起きるため、その強い解放感から弛緩状態に至る連続的な性的絶頂の感覚だ。

 心理学的に見れば、性的絶頂に達した時の歓喜、我を他に委ねる茫然自失した主観的な精神状態と説明される。

 脳科学的に見れば、不随意または自律的な大脳辺縁系の刺激によって起きる性器や肛門周辺の下部骨盤筋の筋収縮活動と説明される。

 1966年、オルガスム研究者のマスターズ・W・Hとジョンソン・V・Eは、男性312人と女性382人を対象に行った『性的刺激に関する研究』を発表。

 その論文によれば、男性のオルガスムは陰茎への刺激による射精から生じるが、射精直後は刺激に反応しない不応期がある。不応期は、神経ホルモンのオキシトシンとプロラクチンが放出されるため、多幸感を伴う。男性なら直観的に分かる感覚だ。

 女性のオルガスムは、クリトリス、Gスポット、ポルチオへの刺激によって生じるが、数分間から長時間に及ぶ連続的な絶頂感を伴う。オルガスム直後の性的刺激を受ければ、複数回のオルガスムを体感する。男性はこの感覚が掴みにくい。

 だが、主観的・心理的・社会的要因が関与すことから、さまざまな見解があり、オルガスムに対する一貫した内分泌学的・神経学的な定説や臨床的なコンセンサスはない。

難治性むちうち症からなぜ多くの不定愁訴がおきてしまうのか?
難治性のむちうち症を改善 後編 東京脳神経センター 整形外科・脊椎外科部長 川口浩医師

前編『画像診断できない難治性のむちうち症を独自の治療法で改善』

原因不明で治療法がなく多くの患者さんが回復をあきらめていた難治性のむちうち症。東京脳神経センターで進む独自の治療で、めまい、動機、吐き気などの全身症状やうつ症状などの不定愁訴が大幅に改善しているという。その具体的な成果についてお話を伺った。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

医療法人社団 顕歯会 デンタルみつはし 理事長…

三橋純

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授…

西郷和真

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

横山隆