オリンピック選手たちは引退後に、いかに生きるべきか? 中国では8割が失業・障害・貧困に苦しむ

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真のスポーツ大国に求められる条件とは

 元陸上選手で、2000年シドニー、2004年アテネ、2008年北京に連続出場した経験のある、為末大(ためすえだい)氏は、引退後のアスリートがその経験そのものを「社会還元」するべきだと主張する。単に優れたパフォーマンスによって、国民を感動させる「感動=社会還元」の考え方だけでは限界だというのだ。

 厳しい練習をする中で、体力、競技技術、精神力が向上する。この知見を、一般の市民に伝えることで、本当の社会還元になる、と訴える。確かに、多くの税金や企業スポンサーで育てられた人達が、引退して、まったく別の世界で活躍する、というのは効率的ではない。

 自分のなじみのある、もっとも得意な分野で生きることで社会貢献はできる。たとえば、地域のスポーツ振興や、地域の健康作りに積極的に関わっていく。社会還元の方法はもっとあるはずだ。

 トップアスリートなのだから、その競技のことだけを24時間365日、考え抜いて心身を鍛えるべき、という禁欲的な考えが、スポーツ界には支配的だ。しかし、そのアスリートの人生は引退後も続くし、すべての人間がメダリストになれるわけではない。

 トップアスリートたちに、現役の時から、第二の人生を考え準備する時間を確保させることも必要だろう。引退後の就職支援も求められている。アスリートたちの生活環境を整える、社会還元する仕組みをつくることで、さらに強いスポーツ大国になる道筋ができるのではないか。

 リオのテレビ生中継を見ながら、この選手、引退したあとの生活は大丈夫かな、と考える想像力をもって欲しい。それがスポーツを愛し、アスリートを本当に尊敬する、ということにつながるのではないか。
(文=編集部)

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