望んでいないタバコの煙に曝露
しかし、望んでいないにもかかわらず、タバコの煙に曝露されることがあります。室内またはこれに準ずる環境において、他人のタバコの煙を吸わされることを受動喫煙と呼びます。
受動喫煙は、肺がん、虚血性心疾患、呼吸器疾患の危険性が高めるといわれています。特に妊婦のお腹にいる胎児が、乳幼児突然死症候群(SIDS)や低出生体重児にみまわれる危険が高まるそうです。
わが国では、平成15年に施行された健康増進法の第25条に、受動喫煙の防止に関する規定が盛り込まれました。
また、平成22年2月に「受動喫煙防止について」(厚生労働省健康局長通知)が発せられした。「多数の者が利用する公共的な空間については原則として全面禁煙であるべきこと、そして、その実施が極めて困難な場合には適切な受動喫煙防止対策を進めることとすること」と決められました。
当然のように喫煙者は、タバコによって火災が生じたり、他人に健康被害を及ぼすことを望んでいるはずがありません。まだまだ、その危険性を社会に正しく啓蒙すること、適切な環境でタバコを吸うべきことを推進し、社会全体での取り組みが必要です。