周囲にもおよぶ喫煙の健康被害 cosma/PIXTA(ピクスタ)
お笑いコンビ、スピードワゴンの小沢一敬さん(42)がTBS系『駆け込みドクター! 運命を変える健康診断』(2月21日放送)内で“喉頭がんの疑い”を指摘された。
クールを装うもさすがに動揺を隠しきれなかった“セカオザ”(SEKAI NO OZAWA)。
「病気のことを気にするから病気がくる。ノンストレスで生きているうちは病気が来ない」。そんな独自な健康論(!?)を説く小沢さん。
それゆえだろうか、1日の喫煙数は最低でも3箱、自宅では絶えず煙を燻らせているとか。だが、健康状態については「風邪は年の半分以上ひいてる気がする、平熱は35度」と決して良好とはいえないコメント。
番組内で耳鼻咽喉科の山西敏彦医師が喫煙キャリアを問うと、しばしの沈黙をぬって、「22年吸ってます!」と相方の井戸田潤さんが即答。そこから雲行きが変わった。
600超えは“赤信号点滅”の境目?
「ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)というのがあります」と山西医師。これが600以上だと「喉/気管/肺などの病気リスクが高くなります」と解説した。
さらに“セカオザ”の眼を見据えながら「耳鼻科として気になるのが、声がハスキーであること」と指摘した。
「声帯に何か病気があるのではと危惧します。脅かすわけじゃないですけど、喉頭がんの可能性も……」との専門医の想定外の見立てに小沢さんも仰天。
「脅かすなら段階、踏んで~!」と切り返すのがやっとな様子だった。確かに彼の前掲指数は1箱20本入りとして1320となる。
「声を失うことも覚悟した」SMAPの中居さん
「喉頭がんの疑い」で近年、印象的な出来事として思い出されるのが、SMAPの中居正広さん(43) が昨年5月にのどの腫瘍摘出の報告だ。
「手術で取るしかない、悪性ならば喉頭がん」と医師に診断され、検査結果は良性のポリープ。ヘビースモーカーでも知られる中居さんは、亡父をがんで失くしている。悪性の場合、最悪「声を失うことも覚悟した」という。(http://healthpress.jp/2015/07/smap.html)
専門医によれば「喉頭がんに至る喫煙歴は1日40本を30年以上」とのこと。咽頭は軟骨の硬い壁に取り囲まれた空隙にあるので、がん細胞が広がりにくい面もある。
声帯に発生する例が多く、声のしわがれなどの症状が出やすいため、早期発見もされやすい。