>  >  >  > 【閲覧注意】“40代までに100%がん”大腸がポリープだらけ!
シリーズ「これが病気の正体!」第4回

【閲覧注意】“40代までに100%がん” 家族性大腸ポリポーシス! ~大腸全域がポリープだらけに

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家族性大腸ポリポーシス(画像はモザイク加工のもの)

 40代までに「100%がん化」する病気がある。「家族性大腸腺腫症」(familial adenomatous polyposis:FAP)だ。「家族性大腸ポリポーシス」「家族性腺腫性ポリポーシス」とも呼ばれる。

 常染色体優性遺伝性の疾患で、大腸全域に無数(100個以上)の腺腫が発生し、40代までに「100%がん化」する。医療ドラマ『フラジャイル』第4話では、30代女性がこの病気であることが判明して……というエピソードが描かれた。

 「ドラマ『フラジャイル』で考える患者の“知らない権利”~正確な病理診断が残酷な結果を伝えることも」

 原因は、大腸がん発生の初期段階に関与するがん抑制遺伝子とされるAPC(adenoma polyposis coli)の異常だ。胃や小腸にも高頻度で腺腫(adenoma:良性腫瘍)を合併するが、胃体部のポリープは胃底腺ポリープ(非腫瘍性)の例が多い。

 発症者を中心に家系図をつくり「無症状者」を早期発見することが肝要だが、逆に手術のタイミングの見立てがむずかしい。がんになる前に、良性ポリープのたくさんある大腸を予防的に切り取る「予防的全大腸切除手術」を行うと、生涯、下痢状態が避けられない。

 手術はQOLの観点を考慮して、全結腸切除に直腸粘膜切除術を加えた「大腸粘膜全摘術」が実施される。がんが発生するのは粘膜からなので、直腸(がんが一番発生しやすい部位)は粘膜だけを切除するというわけだ。

 この場合、肛門括約筋が残されるため、永久的な人工肛門(ストーマ)はつくられない(手術後一時的に人工肛門がつくられる)。

堤寛(つつみ・ゆたか)

2017年4月より、はるひ呼吸器病院(愛知県)病理診断科の病理部長。1976年、慶應義塾大学医学部卒、同大学大学院(病理系)修了。東海大学医学部に21年間在籍。2001〜2016年、藤田保健衛生大学医学部第一病理学教授。「患者さんに顔のみえる病理医」をモットーに、病理の立場から積極的に情報を発信。患者会NPO法人ぴあサポートわかば会とともに、がん患者の自立を支援。趣味はオーボエ演奏。著書に『病理医があかす タチのいいがん』(双葉社)、『病院でもらう病気で死ぬな』(角川新書、電子書籍)『父たちの大東亜戦争』(幻冬舎ルネッサンス、電子書籍)、『完全病理学各論(全12巻)』(学際企画)、『患者さんに顔のみえる病理医からのメッセージ』(三恵社)『患者さんに顔のみえる病理医の独り言.メディカルエッセイ集①〜⑥』(三恵社、電子書籍)など。

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堤寛
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テストステロン(男性ホルモン)の存在に着眼し、AGA(男性型脱毛症)治療、男性皮膚治療、男性更年期、前立腺がんのサポート、男性不妊など、男性の外見や内面の健康に関わる様々な治療を独自の視点から行うメンズヘルスクリニック東京(東京・丸ノ内)の小林一広院長。第3回目は「男性妊活・男性力」について。
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