なぜ「産後うつ病」や「産後クライシス」が急増したのか?  妊産婦の7〜8人に1人がマタニティブルーに

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別居や離婚に追い込まれる産後クライシス!

 産後うつ病は、妊産婦の精神的な不調だが、産後クライシスは、出産後2年以内に急激に夫婦の愛情が冷める危機的な現象だ。別居や離婚に陥る事態も起きる。産後1年くらいで終わったり、子供の学齢前まで続いたり、一生引きずったりする場合もある。

 なぜ産後クライシスは起きるのか?

 夫が家事育児に協力しない、育児の労力への理解が足りない、ねぎらいの言葉が少ない、産後うつ病への理解がないなどが原因になり、妻の夫への愛情が希薄になる。

 NPO法人マドレボニータの調査によれば、女性の52%は「産後に離婚したいと思ったことがある」と答えている。「離婚したい」と感じるのは、夫が育児や家事を手伝ってくれない時、休日にごろごろ寝ていたり、遊びに行ってしまう時、家事や育児は母親の役割と言われる時、家事や育児の大変さを理解せず、感謝の気持ちを持ってくれない時などだ。

 一方、夫が「離婚したい」と感じるのは、家事や育児を手伝ってもダメ出しされて感謝されない時、自分への関心や愛情を感じなくなり、妻への愛情が冷めた時、家庭内に自分の居場所がなくなった時などだ。

 このように、産後クライシスが起きるのは、妻の要求と夫の行動のズレ、子育ての考え方の相違、思いやりの欠如などが夫婦関係を悪化させ、離婚を考えさせる誘因になっていることが分かる。

 したがって、産後クライシスを防ぐためには、夫婦がよく話し合い、理解し合いながら、家事や育児の負担を分担することが大切だ。実家の両親の手を借りることも賢明だろう。

 たとえば、夫は「いつも、お世話大変だね、いつもありがとう」などと感謝の気持ちを言葉で伝えよう。感謝や共感の気持ちを伝えるだけで、妻の情緒は安定し、夫婦関係も滑らかになる。家事や育児は母親だけではなく、家族ぐるみで取り組みながら、産後うつ病も、産後クライシスも回避してほしい。
(文=編集部)

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