連載「乳酸菌で腸内環境を改善、がんも予防!」第4回

日本人の「腸内環境」は悪化している! 原因は食生活の変化や過激なダイエット

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
8944678-2.jpg

善玉菌は加齢とともに減ってくる(shutterstock.com)

 私たちの腸内環境を整えてくれるビフィズス菌。善玉菌の代表だが、加齢とともに減ってくる。これは自然現象だが、最近、若くても腸内環境が悪化している人が増え始めている。

 これは現代日本人の食生活や生活習慣全体の問題が関わっている。

腸内細菌はこんなふうに変化する

 健康な人間の腸内細菌の変化を見ていくと、胎児は無菌の状態に保たれている(図1を参照)。出生してすぐの段階では、大腸菌が多いがすぐにビフィズス菌が優位になる。特に授乳が始まると、母乳にはビフィズス菌が好物とする糖分が多く含まれるため、ビフィズス菌は一気に増えていく。赤ちゃんの便は黄色っぽく、匂いもない。これはビフィズス菌が腸内で優位である証拠である。

nyusankin004.jpg

図1(©光岡知足・1972)

 その後、離乳食が始まると、腸内細菌は徐々に大人の腸内細菌の環境に近づいていく。すなわち、ビフィズス菌は少し減り、バクテロイデス・ユウバクテリウムや嫌気性連鎖球菌などいわゆる日和見菌や様々な菌が増えてくる。

 やがて、青年期から老年期に入ると、年とともにビフィズス菌は減り、かわりにウェルシュ菌などの悪玉菌が増えてくる。つまり、加齢とともに腸内環境は悪化してくる。これは、加齢現象なので、避けようがないが、最近、若くても腸内環境が悪化している人が増えているという。

食物繊維の摂取が減りつつある日本人

後藤利夫(ごとう・としお)

新宿大腸クリニック院長。1988年、東京大学医学部卒業。92年、東京大学附属病院内科助手。「大腸がん撲滅」を目標に独自の無麻酔・無痛大腸内視鏡検査法を開発。大腸内視鏡40000件以上無事故の大腸内視鏡のマイスター医師。一般社団法人・食と健康協会顧問。著作に『あなたの知らない乳酸菌力』(小学館)、『その便秘こそ大腸ガンの黄信号』(祥伝社)、『腸イキイキ健康法』(主婦と生活社)、『腸をきれいにする特効法101』(主婦と生活社)、『腸いきいき健康ジュース』など多数。大腸がんのインターネット無料相談も実施中。
新宿大腸クリニック
公式HP http://www.daicho-clinic.com

後藤利夫の記事一覧

後藤利夫
幹細胞治療でCOVID-19の重症化抑制と予防の可能性
『新型コロナに対する幹細胞治療が注目』後編  スタークリニック院長竹島昌栄医師

前編『新型コロナ治療の救世主となるか 幹細胞治療の成果に注目』

いまだ世界的に猛威を振るう新型コロナウイルス。その治療薬やワクチン開発が進む中、注目を集めているのが幹細胞による治療だ。幹細胞治療に詳しいスタークリニックの竹島昌栄院長に話を聞いた。

nobiletin_amino_plus_bannar_300.jpg
Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

(医)スターセルアライアンス スタークリニック …

竹島昌栄

ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会…

後藤典子

大阪大学大学院言語文化研究科教授。米国ウィスコン…

杉田米行