連載「更年期をのりこえよう!」第6回

女性だけに負担がかかりがちな介護、つらい更年期だからこそ周囲に支援を!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 しかしながら、専門の介護職でもない人間が、長丁場の介護をひとりで完璧にやり遂げようとすること自体が無理なのだ。特に、常時、高齢者を見守らなければならない心の負担は、更年期の女性にはとてつもないストレスになる。「介護離職」を余儀なくされ、高齢者を見守っているうちに、自分が「介護うつ」にかかってしまったというケースも多い。素人が介護をする場合には、愚痴をこぼせる相手、SOSを出せる相手をもつことが大切だ。自分に対する期待値をうんと低くして、周囲に広く助けを求めていこう。

 高齢化社会は二十一世紀の構造的な問題である。老老介護はすでに日常の風景となっている。介護は高齢者の生活の質(Quality of life=QOL)に直結する問題であり、社会保障制度が十分に確立されていないなかでの療養は、闘病する当事者のみならず、介護する側の家族の生活環境や精神状態にも配慮して、社会全体でどう支えていくかを考えていく必要がある。もはや介護問題を女性の犠牲のもとにクリアしようという発想は時代遅れといえよう。

<編集部から>
介護が必要な65歳以上の高齢者がいる世帯のうち、介護する人も65歳以上である「老老介護」の世帯の割合が昨年の調査で、51.2%に達し、初めて5割を超えた。(厚生労働省、2013年の国民生活基礎調査)。また認知症高齢者が同居する認知症高齢者の介護を行う“認認介護”も、老老介護と同様に近年増えつつある。

連載「更年期をのりこえよう!」バックナンバー

宮沢あゆみ(みやざわ・あゆみ)

あゆみクリニック院長。早稲田大学卒業後、TBSに入社し、報道局政治経済部初の女性記者として首相官邸、野党、国会、各省庁を担当。外信部へ移り国際情勢担当。バルセロナオリンピック特派員。この間、報道情報番組のディレクター、プロデューサーを兼務。その後、東海大医学部に学士編入学。New York Medical College、Mount Sinai Medical Center、Beth Israel Medical Center へ留学。三井記念病院、都立墨東病院勤務などを経て「あゆみクリニック」を開業。働く女性に配慮して夜間や土曜も診療しており、思春期から更年期までの女性のトータルケアに力を入れている。
あゆみクリニック」完全予約制。診療日:月,火,木 11:00~14:00 17:00~20:00 土 11:00~16:00

宮沢あゆみの記事一覧

宮沢あゆみ
難治性むちうち症からなぜ多くの不定愁訴がおきてしまうのか?
難治性のむちうち症を改善 後編 東京脳神経センター 整形外科・脊椎外科部長 川口浩医師

前編『画像診断できない難治性のむちうち症を独自の治療法で改善』

原因不明で治療法がなく多くの患者さんが回復をあきらめていた難治性のむちうち症。東京脳神経センターで進む独自の治療で、めまい、動機、吐き気などの全身症状やうつ症状などの不定愁訴が大幅に改善しているという。その具体的な成果についてお話を伺った。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

医療法人社団 顕歯会 デンタルみつはし 理事長…

三橋純

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授…

西郷和真

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

横山隆