また、東京都23区内で発生したすべての不自然死について、その死因を明らかにする東京都監察医務院の福永龍繁先生は、医学雑誌で最近の危険ドラッグ関連死の急激な増加を指摘している。即ち同施設での異状死では、2012年の第一例目を確認して以降、同年には4件のみであったが、翌年には16件と著明な増加を認めたと報告した。男性が16件で女性が4件、男性は30歳代が最多で7件、40歳代が4件、20歳代3件、50歳代2件と続き、女性は20歳代と50歳代がそれぞれ2件であったとのことであった。同氏は危険ドラッグによる検挙者数の増加と相関して、死亡症例も増加したと述べている。
以上のように、最近では法医学によって、危険ドラッグによる死因解明が成され、その結果を知ることによって、改めてドラッグに手を染めることの危険性が強く再認識される。 私たちは危険ドラッグを絶対購入しない、使用しないことを肝に銘じるべきであろう。