環境の変化は強いストレスを生む。、ストレスが高じれば、イライラや不眠、うつ病に移行することもある。精神的、環境的な要素が背景にあって不眠や憂うつ感を訴える人に、ホルモン剤を投与しても根本的な解決にはならない。
さらに、「心身症」といって、心理的な因子が身体的な不具合となって症状に現われることがある。この場合には、全身倦怠感や頭痛、めまいなどの身体症状が前面に出て、精神症状は目立たないことが多い。本人も原因がわからずに内科などを受診しがちだが、この場合も治療は精神療法であり、ホルモン剤を投与しても改善しないので注意を必要とする。
このように、更年期の女性の不定愁訴は一筋縄ではいかない。だから何が症状の原因になっているのかを突き止め、どうしたらその症状を軽減できるのかを、個別、具体的に考えていかなければならないのである。
【編集部から】
昨年、ダウンタウンの浜田雅功さんの妻・小川菜摘さんが空の巣症候群ではないかと報じられた。夫が忙しく不在がち、長男は15歳年上女性と熱愛中、次男はアメリカ留学中ということで、大きな家に1人きりで過ごすことが増え、ストレスが高じたという。その解決策は後輩の女芸人を連日呼び出しての女子会だった。